Diary

園庭での出来事


今日は今年度初めての“ハープコンサート”の日でした。以前から、奏者のIさんが「もし、お天気が良ければ桜の花を見ながら外で出来れば…」とおっしゃってくださっていたのですが、その願い通り、今日は風もなく穏やかなお花見日和となり、桜吹雪が舞う園庭で4・5歳児の子どもたちがハープを聴かせてもらいました。4・5歳児に限らず新入園児の中にはハープを見るのが初めてという子どももいたためなのでしょう、あちこちから「いったい何がはじまったの?」といった表情でコンサート会場に近付き様子を伺う姿が見られました。こんな季節限定のコンサートを自分たちの園庭で出来ることに改めて環境の良さを感じさせられ、そして、素晴らしい提案をしてくださったIさんに感謝でした。
 さて、コンサートが終わり、職員室へ戻って来たIさんと今日のコンサートについて話をしたのですが、Iさんが「子どもたちが今日のハープを見て『今日は小さいの持ってきたの?』とか「“赤”は『ド』でしょ?」とか、ハープの弦を見て「いつもは(園舎内では)青だけど、外だと紫に見えるんだね」と話しかけてくれたことを教えてくださいました。この姿から、子どもたちはハープの音色を聴くだけでなく、様々なことに興味関心を持ってハープコンサートに参加していることを知らされました。そして、子どもだけでなく、Iさん自身、園庭でコンサートをしたことで初めて気付いた(経験した)ことがあったとおっしゃるのです。それは、風によってハープ(弦)が僅かな音色を奏でてたということ。しかし、それは奏者にしか聞こえない何とも表現することの出来ない音だったらしくとても嬉しそうで満足気でした。こんな風に奏でる側も聴く側も満足出来たであろうコンサート、これは桜がくれたプレゼントなのでしょう。そして、次回、またお天気が良ければ、今度は新緑の若葉のもとで聴かせてもらえるかも知れません。今から楽しみです。
2014年04月17日(木) No.1281 (園長日記)

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