Diary
親心
入園したばかりのこの季節、先週は笑顔で登園していた子どもたちが土日の休みを挟んで登園すると「いやだ〜!おうちにかえる〜!」と大騒ぎすることはよくあることです。そんな時、子どもを保育園に残し、仕事へ行かなければならない保護者の方々は後ろ髪を引かれる思いで出掛けていることと思います。数日前の朝のことです。いつものように出勤し、PCの電源を入れメールチェック等をしていると外から大きな泣き声がだんだんと近づいてくるのが分かりました。そして、その泣き声が遂に玄関にやってきました。ところが、「行かない!おうちに帰る」の一点張り。そこでお母さんが一生懸命に話しかけるのですがなかなか泣き止みません。それでもお母さんは何とかお子さんを預けて出かけられたのです。ところが、今日は泣くこともなく、すんなりとお母さんとバイバイできたようなのです。そのことに驚き「あれ?今日は大丈夫だったんですね?」とお声がけすると「はい!そうなんです。昨日は、もしかしたら、連絡が来るんじゃないかと思ってずっと見て(スマホを)いたんです」という母親の気持ち(本音)を聞くことができました。また、Yちゃんのお母さんは昨日の入学式でYちゃんが担任の先生に名前を呼ばれた時、ちゃんと返事をしてくれるかどうか心配なさっていたようですが、そんなお母さんの心配をよそに、しっかりと返事をしてくれたことに喜び、ホッとなさったとおっしゃっていました。どちらのママ(お母さん)の姿も「はえば立て、立てば歩めの親心」のことわざのように、いつの時代も親が子どもの成長や幸せを思うことに他ならないのでしょう。その一方で悲しいかな、子どもへ対する虐待のニュースを耳にすることが増えたのも事実。しかし、あって欲しくないものの、そうせざるを得なくなってしまう親心を救える世の中を作っていきたいものです。
2014年04月10日(木)
No.1276
(園長日記)
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