Diary

16:10分の男!?


保育園に送ってくれたお母さんが仕事に出掛ける車を見送るため、これまで毎日のようにフェンス越しに「ねえママ、今日のお迎え何時?」「4時頃かなあ?!」「じゃあ、4時10分ね!!!!」と約束を交わし、その後、お母さんの車職場へ向かうのが見える正門近くのフェンスに走り、手を振っていた5歳児M組のT君、卒園式が終わり保育終了日を迎えた今日も同じようにお母さんに話し掛けようとしていたので、「今日も4時10分だよね?」と僕が話すとT君は少々照れた様子。そしてお母さんが「覚えてくださって、ありがとうございます」とおっしゃって下さいました。雨が降らなければあと数日、この姿が見られると思いますが、これまで当たり前だったこんな風景が小学校に進学すると途端になくなり、T君が不安で寂しくなったりお母さんも物足りなかったりすることでしょう。
 さて、今日は保育終了日ですが、それだけでなく“お祝い会(卒園・進級)”の日ということもあり、全園児がホールに集い、先生達の演ずるオペレッタを見せてもらったり、進級する子どもたちから卒園児へのプレゼント、また、卒園児から4歳児への仕事の引き継ぎなど盛りだくさんの内容で楽しく過ごしました。その一方で、卒園・進級だけでなく、引越等で来年度一緒に過ごすことが出来ない子どもたちとの別れ、また、新たな人生を歩み始める先生との別れという悲しかったり、寂しかったりする時ともなりました。一週間後の今日は正に新年度の始まりの日であり、これまで一緒に働いてきた職員と時間を共有することが出来なくなります。前述のT君ではありませんが、僕自身、まだまだ、そんなことを考えることも実感することもないのですが、出来ることなら、少しでも3月31日がやって来るのがゆっくりであることを願い、本当に残り僅かとなってしまった今年度の一日一日を大切にかみしめながら過ごしていきたいと思います。とは言え、年度末は締め切り期限に追われた事務仕事で感傷に浸る時間などないのですが…。
2014年03月25日(火) No.1264 (園長日記)

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