Diary

訪問することの意味


今日は4・5歳児の子どもたちが心待ちにしていた“いちご狩り”の日でした。普段は絶対に入っていることのないお弁当の入ったカバンと水筒を下げて「えんちょうせんせいもうバスとまってたよ」と朝からニコニコしながら登園する子どもたちの様子から、嬉しさ・喜びようが伝わってきました。
 また、震災で大きなダメージを負った相馬のいちご農家の方も雨の中、子どもたちが訪れたことを喜んでくれたようで、大人である先生たちの分まで子ども料金にしてくれたとのことです。いちご畑は雨が降っても安心なビニールハウスということもあり、雨の心配をすることなく思う存分赤い実を頬張ったことでしょう。いちご狩りの後は、もう一つの目的である“原町聖愛保育園”に向かい、これまで春夏秋と我が園を訪れてくれている子どもたちとの交流をしに行きました。留守番をしていた僕は実際には見ていませんが、園に戻った先生たちの報告によると、迎え入れをするために飾り付けがされていたり、豚汁とおにぎりまで準備してくださっているほどの大歓待を受けたようです。
 今回のいちご狩りを実行するに当たり、子どもたちの落ち着き具合や大河原より原発事故の影響があった場所に行くことを含め、様々な検討や話し合いを重ね実行しました。この判断に様々な意見があるかと思いますが、そんな場所で必死に保育をし続けている先生方の思いを少しでも感じ取り、また子どもたちの姿を見ることは大切な事だと思っています。そして、何よりも訪ねてもらった側の子どもたちも先生方もきっと喜んでくれたことと思います。
この、交流が一過性のものとなることなく、継続して行われるようにこれからも様々な企画をし今後も連絡を取り合っていきたいと思います。最後に、様々な準備、ご配慮頂きました聖愛保育園の遠藤園長先生はじめ主任の高田先生、STAFFの皆さん、そして子どもたちに感謝します。
2014年03月13日(木) No.1257 (園長日記)

No. PASS