Diary

ベテラン


辞書で「ベテラン」という言葉を調べると、『ある事柄について豊富な経験をもち、優れた技術を示す人。老練者。ふるつわもの。』と書かれています。
 ソチオリンピックの日本選手団の主将を務めるスキージャンプの葛西紀明選手は僅差で金メダルとはなりませんでしたが、念願のメダル、それこそいぶし銀の技術で銀メダルを手にし遂にメダリストとなりました。19歳でオリンピックに初出場して以来、史上最多の計7回出場は正真正銘のベテランということになるのでしょうが、この葛西選手が団体でも銅メダルを獲得し「もちろん個人戦の成績から見ると、金メダルを狙えるという気持ちもありましたし、金メダルを取りたいと言っていました。結果は銅メダルでしたが、メダルの色は関係なく、後輩たちに取らせてあげたいという気持ちでしたので、今日はもううれしいです」と語ったコメントに心を打たれ、これこそベテランの発言・姿だと思わされました。様々な困難を乗り越え自分の努力で獲得した、“いぶし銀”の「銀メダル」。そして、みんなで力を合わせ“堂々”と闘い獲得した「銅メダル」。これはきっと金メダルと変わらない喜びに満ち溢れたメダルなのかも知れません。翻って自分はどうであろうかと考えてみたとき、園長としてはまだまだひよこですが、保育の経験年数から言えばベテランと言われるでしょう。しかし、葛西選手のような後輩(職員たち)のことを思いやる気持ちがしっかりしているかと問われると「経験はありますが、豊富な経験がイコール優れた技術とは限りませんし…。」と答えるしかないような気がします。 葛西選手は今後も金メダルを狙うことを表明していますが、その言葉を聞き、4年後のオリンピックで念願であるピカピカの金メダルを手にしてくれることを願うと共に、僕自身、自己研鑽に励まなければと思わされました。
2014年02月18日(火) No.1241 (園長日記)

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