Diary

古くて新しい!?


日本では考えられませんが、ヨーロッパなどでは100年以上経った建物が多く残り、今でもそこで当たり前のように生活しています。このごろ、日本でも古民家を都会に移築し、外観はそのままに内装を現代風にアレンジして住んだり、移築することはなくとも前述のように古い家を現代の生活様式に合わせておしゃれにリフォームして住む方がいます。そこには現代の建築では考えられない曲がった梁が使われていたり、長いこと使われていたからこその味が合ったりするものです。世の中IT化が進みとても便利になったからこそ、昔ながらの生活に懐かしさを覚えるとともに、そこに新しさを感じるのかも知れません。幼い頃、父方の伯父たちがみんな乗っていたこともあり、免許証を取ったら絶対に○○に乗ると決めていたのですが、大学時代に遂に1965年型の○○を手に入れることができました。年式を考えれば単なる古い車ということになるのですが、その古さの中に現代にはない美しさや味があったことを思い出します。
 さて、くだらない前置きが長くなりましたが、保育園でも古くて新しい取り組みが卒園を間近にした5歳児クラスによって進められつつあります。それは、「ぬか漬け作り」です。とは言っても、保育園にぬか床があるはずもなく、ぬか床作りから始めなくてはなりません。そのため、今日は巷ではバレンタインデーだと大騒ぎしているというのにN組とM組の子どもたちは担任の先生たちと一緒に米ぬかを頂きに出かけました。もちろん担任の二人のM先生たちはぬか床はもちろん、ぬか漬けなど作った経験はないことでしょう。それでも子どもたちに日本の文化や伝統を伝えようという取り組みは素晴らしいことだと思います。上手にぬか床が出来上がり、何としても卒園前には美味しいぬか漬けを食することができることを祈りたいと思います。もし、ご家庭で、代々伝わる年代物のぬか床で漬け物作りをしている方がいましたならば、美味しい漬け物を作る方法をご指南頂ければ二人の担任は心強いことでしょう。そして、ぬか床を少し分けていただけると更に喜ぶこと間違いありません。
2014年02月14日(金) No.1239 (園長日記)

No. PASS