Diary

一体何者?!


昨日の夕刊に震災以降、電気不要の暖房機器として“薪ストーブ”が見直され、暖炉を含む出荷が1990年代の5000台前後から、2012年には1万300台になったという小さな記事が掲載されていました。昨日の保育日記に僕が薪の切り出しをしいるといったことが書かれていましたが、それではまるで林業従事者が間伐材を切り出すために山に入って行くような印象を受けられる方もいらっしゃらないとも限りません。しかし、僕はそんな大それたことをしているのではなく、それこそ頂いた間伐材を薪にするため、切ったり、割ったりしているだけのことなのです。しかも本来であれば薪を使うシーズンになる前にしておかなければならない作業を今頃になってからしているだけのことなのです。ただし、言い訳じみてしまうかも知れませんが、暖炉で使う薪はしっかりと乾燥させていないと鋳物である暖炉の釜が壊れてしまうため、一見薪に最適に見える木を頂いたとしても最低でも1年ぐらいは乾かさなければならないのです。そのため、今まで頂いた丸太の中から乾燥したであろうものから薪にしなければならず、それが今頃になってしまっているという次第です。保育日記ではありませんが、偶然にも昨日の朝、3歳児T組、K君のお母様に「園長先生お一人で大変ですね」とお声掛けを頂いたのですが、寒い日は楽な仕事ではありませんが、僕は職員室で難しいお役所の文章を読んで仕事をしているより断然楽しく、苦だなんて思うことなく作業をしているのです。それもこれも、以前働いていた幼稚園の暖房器具が“暖炉”か“だるまストーブ”だったこと、そして当時バスの運転手さん達が一生懸命に薪作りをしてくださっていたこと、また、時には子どもたちと楽しく薪割りや薪運びの手伝いをしたこと(3歳児の子どもたちでも)に起因しているのかも知れません。僕の理想を語れば、いつか、あの暖炉の上に大きな鍋を載せシチューやポトフといった煮込み料理、或いは暖かいココアといった飲み物を作り、仕事帰りの保護者や仕事を終えた先生達がホッとしたり、夕食作りの手間が省けるお手伝いをしたりすることです。ただ、そうなるとただでさえ園長とは思われていないのに、益々何者か分からなくなるのでしょうが…。
2014年02月05日(水) No.1233 (園長日記)

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