Diary

今日は節分


 『暦の上では春が来ましたが、まだまだ寒い日が続いています…』とは、毎年この時期の常套句ですが、今日ばかりは、暦通り春が来たかのような暖かい一日でした。
 節分の今日、クラスでは日本の伝統行事である“豆まき”を子ども達に伝えようと、それぞれの取り組みがなされていました。年長児2クラスでは、鬼が嫌うと言う鰯を七輪で焼き、園庭のひいらぎを刺して割り箸に付け、玄関に飾りました。“鰯の頭も信心から”という言葉がありますが、現代医学や情報がない時代、病気や災いを何とか追い払おうと鰯にさえ頼らずを得なかったのでしょう。
 毎年、保護者の皆さまから頂いたクリスマスの献金を、滋賀県にある止揚学園という知能に思い障害を持つ方たちの施設に送らせて頂いています。その学園に先日振込用紙を送って頂こうと連絡したところ、学園の入所者が描いた絵ハガキに職員の方が一言添えて下さったのですが、そこに止揚学園の豆まきについて書いてありました。止揚学園では豆を撒く時、「福はうち 鬼もうち」と撒くそうです。それは、誰かがあちらという誰かを排除するような言葉を使いたくないというような気持ちからだそうです。全てを受け止め慈しむ職員や周囲の方の気持ちが、豆まきという行事にも表れているのでした。
 いわさきちひろの絵本で『おにたのぼうし』という豆まきの時期に毎年読んでいる絵本があります。止揚学園からの手紙を読み、思い出しました。
2014年02月03日(月) No.1230 (保育日記)

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