Diary

悩みは同じ


昨日から今日にかけて開催された、宮城県保育協議会私立部会の研修及び情報交換会に参加して来ました。
 新聞報道等で保護者の皆さんもご存知かと思いますが、近年、どの保育所においても頭を抱えてしまう悩みは保育士不足です。数年間養成校に通い、保育士や幼稚園教諭の資格を取得しても、「賃金が合わない」「他業種への興味」「責任の重さ・事故への不安」「自身の健康・体力の不安」「休暇が少ない・取りにくい」という理由で保育者として仕事をしない人が増えています。そんなこともあり、公立・私立に関わらず保育界では保育者確保に躍起になっています。昨日の情報交換会の話題の中心は子ども・子育て支援新制度についてでしたが、如何に保育制度が変わろうとも、どうしても保育現場に欠かせないのは日々子どもたちと関わる保育士であり、いくら保育する器(環境)が整ったとしても保育士がいなければどうしようもないのです。そのため、どの施設の園長・所長からも「誰かうちの園で働いてくれる方いませんかね?」という声があちこちから聞かれました。我が園でも、もっと保育者がいれば町の待機児童を減らすお手伝いができるだけでなく、職員の仕事分担もできるようになるのです。しかし、制度の変更で保育所への入所希望者が増えれば益々保育者の仕事が増え、それに比例するかのように保育者離れが加速しないとも限らず、そうなるともっともっと悪循環となることさえ考えられるのです。この各施設で抱えている保育士不足という問題・悩みを解消する名案を国がしっかり示してくれることを期待したいのですが全くもって無理そう…。福祉先進国の北欧と比べること自体間違っていますが、今後の日本の保育界がどうなるのか心配でなりません。
2014年01月20日(月) No.1218 (園長日記)

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