Diary

しあわせ運べるように


今朝5時46分阪神淡路大震災から19年を迎えました。その阪神淡路大震災が発生した1995年に神戸で生まれ、今も大切に歌い継がれている『しあわせ運べるように』という曲があります。この曲を作詞・作曲したのは、当時、神戸市立吾妻小学校で音楽を教えていた臼井真という先生です。神戸で生まれ育った臼井先生はすっかり変わり果てた街を目の当たりにし、数々の思い出が失われ、絶望感で胸がいっぱいになったそうですが、生まれ育った神戸の復興のために自分ができることは、音楽で表現することしかないとの思いが頭をよぎり、わずか10分で作り上げたというのです。東日本大震災の発生から間もなく3年を迎えますが、あの地震が発生した後、安否を心配し一早く連絡を下さったのは関西地方の先生たちでした。それは、19年前に自分たちが辛い思いを経験し、多くの方々に支えられ復興したからに他ならないのでしょう。曲が生まれて19年が経った今『しあわせ運べるように』は東日本大震災後、メロディーはそのままに、ふるさとバージョンとして歌詞の一部を変えて東北の被災地でも歌われています。昨年の夏、松島を会場に開催された“キリスト教保育連盟夏期保育者セミナー”(全国各地から900名を越える参加者)でも、東北部会(宮城・福島・山形)の参加者で合唱し、大きな拍手を頂き沢山の涙を誘いました。今朝のニュースで神戸の様子が生中継され、発生時刻になった時「黙祷」という発声に合わせ多くの方が黙祷を捧げたように僕も黙祷を捧げました。何年経ってもそう簡単に悲しみが癒えることはないでしょうが、『しあわせ運べるように』の歌詞にあるように、地震にも負けない強い心をもって亡くなった方々のぶんも毎日を大切に生きていきたいと思います。

「しあわせ運べるように」作詞・作曲 臼井 真

1.地震にも負けない 強い心をもって
  亡くなった方々のぶんも 毎日を大切に生きてゆこう
  傷ついた神戸を 元の姿にもどそう
  支え合う心と明日への 希望を胸に
  響きわたれぼくたちの歌 生まれ変わる神戸のまちに
  届けたいわたしたちの歌 しあわせ運べるように

2.地震にも負けない 強い絆をつくり
  亡くなった方々のぶんも 毎日を大切に生きてゆこう
  傷ついた神戸を 元の姿にもどそう
  やさしい春の光のような 未来を夢み
  響きわたれぼくたちの歌 生まれ変わる神戸のまちに
  届けたいわたしたちの歌 しあわせ運べるように
  届けたいわたしたちの歌 しあわせ運べるように

 ※ふるさとバージョンの場合、神戸の歌詞の部分がふるさとに変わっています。
2014年01月17日(金) No.1217 (園長日記)

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