保育日記

15min

昨日の冷え込みに比べると今朝は幾分寒さが緩んだように感じました。とは言えど、それは身体を動かしているからであり、じっとしていると足先から段々と冷え始めます。東日本大震災による津波で東京電力福島第一原子力発電所が爆発事故を起こし、各地に恐ろしい核のゴミが飛び散って以降、2011年5月から園庭の中央で地上から0㎝・50㎝・1㍍の部分を1分おきに各5分、計15分間放射線量を計測し月曜日と木曜日は役場に報告しています。ところが、この季節計測器をじっと眺めながら15分座っていることは何と辛いことでしょうか…。本来であれば週2日間だけ計測して報告することでいいのでしょうが、万が一何かがあった時を考えると15minなんて大したことではなく、それどころか線量が高く、未だに生まれ育ったところへ帰ることすら出来ない方々を考えれば幸せなのかも知れません。また、毎日計測することでしっかりとしたデータを残すことができるのですから、真夏でも真冬でも、雨でも風でも雪の日でもじっと我慢して計測を続けています。勿論、原発事故がなければ、この15分の時間は不要であり、別な時間に当てることができます。またこの時間に対して国や東電が何らかの補助をしてくれることなどありません。できることなら、このような計測時間がなくなることを願っていますが、朝の15分間が子どもたちとの大切な関わりの時間でもあるので喜ばなければ…。ちなみに本日の0㎝と50㎝の平均は0.05μSv/、1㍍の平均は0.06μSv/でした。この数字が子どもたちの成長に影響がないことを祈り願わずにはいられません。

2014年01月16日（木） No.1215 (園長日記)

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