Diary

一足早く


世界中の多くの子どもたちがクリスマスプレゼントを持ってサンタクロースがやって来ることを楽しみに待っていますが、今日、保育園には園舎の建築にご尽力下さったY工務店の職員の方々が子どもたちのためにと、木造建築にはつき物である“木っ端”を使って作った素敵な積み木セットをY専務がじきじきに届けにきて下さいました。その積み木セットを2歳児H組の子どもたちに代表で受け取ってもらったのですが、外で遊び始めるところだったにも関わらず、一足早い素敵なクリスマスプレゼントを目にして大興奮し保育室へ戻って来て、木箱にきれいに詰められた積み木を早速取り出し遊び始め、外遊びどころではない雰囲気に…。そんな子どもたちの姿をご覧になったY専務は、子どもたち以上に大喜びされ、終始、笑顔・笑顔・笑顔。そこで子どもたちと一緒に記念撮影をして頂き職員室に戻り御礼を申し上げたのですが、その時にも、「先日の収穫感謝礼拝の時、5歳児の子どもたちが野菜や果物を届けてくれたのですが、私、嬉しくてリクエストして歌を3曲も歌ってもらったんです。そして、可愛らしい手に触りたくて握手させてもらったんです。本当に嬉しくて…」と大喜びなさるのです。Y専務がなぜこんなに子どもたちの姿に大喜びなさるかといえば、以前保育に携わっていた経験があるため、子どもたちの可愛らしさや先生たちの苦労をご存知だからなのだと思います。そのため、これからも子どもたちが参加できる様々なイベントを企画なさっているようです。今後、何か力になれることがあれば、お手伝いしたいと思います。
 さて、話が専門的なことになりますが、子どもたちに与える玩具は構造性が低いものの方が良いとされています。何故なら、構造性が低いと、子どもの側からの働きかけに対してそれらの物が多様に変化するからです。すなわち、構造性の高い玩具は決められた使い方以外には使うことが困難だということです。その証しに、子どもたちの好きな遊びには、積み木、砂、水、石、泥、木片、布、自然の草木などの素材が使われることが多いということです。このような玩具といえないような素材によって、実は子どもの創造性が養われ、全身を動かし、巧緻性(こうちせい)を養っていきます。また、単純なおもちゃであればあるほど、可塑性(かそせい)に富み、幅広く子どもの身体能力を高め心をふくらますのです。
 今年のクリスマス、サンタクロースは子どもたちにどんなプレゼントを持ってきてくれるでしょうか?まさか、石と泥と砂なんてことはないと思いますが、上記のことを、サンタクロースが子どもたちへのプレゼント選びをする際、参考にしてくれると良いのですが…。

某先生のために・・・。
※巧緻性とは・・・巧みで細かいこと
 可塑性とは・・・変化しやすい性質のこと
2013年12月06日(金) No.1190 (園長日記)

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