Diary

「〜したい」


先日、5歳児N組の女の子たちが楽しそうに鉄棒をしているので「ねえ、逆上がりって知ってる?」と声を掛けてみました。ところが誰も逆上がりを知りませんし、当然出来るはずはありません。そこで簡単に逆上がりが出来るようになる方法を教えてあげたのですが、Yちゃんは一生懸命に練習をしたようで、あっという間に一人で逆上がりが出来るようになっていたのです。それが余程嬉しかったのでしょう、「園長先生、Yね、逆上がりできるようになったんだよ。見ててね」と言って自慢げに逆上がりを見せてくれました。おそらく、Yちゃんに刺激を受け、今後逆上がりが出来る子どもが増えてくることでしょう。5歳児は特にこれから就学までの数ヶ月という僅かな期間に様々な、そして、めざましい成長を見せてくれます。そこには、子ども自らの「〜したい」という気持ちがなければならないのですが、遠足やクリスマスという楽しみな行事が間近に迫っていることが、子どもたちの園生活全体に良き影響を与え、モチベーションを高めているのかも知れません。
 さて、「〜したい」ということであれば、2歳児U組の子どもたちが、カメを冬眠させてくれました。本当なら既に僕が作業を終えておかなければならなかったのですが、やらなければと思いつつもなかなか実行に至らずカメは辛い日々を過ごしていました。そんなカメを不憫に思ったのか「担任のM先生が園長先生、カメ冬眠させても良いですか?」と声を掛けてくれたのです。こんなありがたい申し出を断るはずもなく、U組の先生と子どもたちに冬眠の方法を伝え、すっかりお任せしてしまいました。さっきまで水の中にいたカメに落ち葉や土をかけるのですから子どもたちは「カメさん大丈夫?」と心配そうでしたが自分たちの作業に満足げな表情をしていました。
 話は変わりますが、今日は11月22日。巷では“良い夫婦の日”とか言いますが、米国では50年前、ジョン・F・ケネディ大統領がダラスで暗殺された日となります。未だ謎に包まれたことの多い事件のようですが、暗殺から50年経った今でも人気のある大統領ですので、もし生きていたら世の中は随分違っていたのかも知れません。しかし、歴史に“もし”は禁物ですが…。
2013年11月22日(金) No.1178 (園長日記)

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