Diary

命を預かる者として


今日は大河原消防署にて行われた『上級救命講習』を受講してきました。具体的な講習の内容は、応急手当と救命処置なのですが、座学ではなく実際に心配停止になった方がいたことを想定し、人形を使って心臓マッサージや人工呼吸をしなければなりません。しかも参加者は知らない方々ばかり、そんな方々と一緒に「大丈夫ですか?」「119番に電話して救急車車を呼んで下さい」「あなたはAEDを持ってきて下さい」と実演をしなければならないため最初は恥ずかしさがあったのですが、命の大切さを真剣に伝えて下さる救命士の思いが伝わり参加者も真剣そのもの。中にはどこかの劇団員か演劇部に所属しているか俳優なのではというくらい迫真の演技で取り組む中学校や高校の先生がいました。保育園では毎日何かしらの怪我やアクシデントやインシデントが起きています。幸いなことに子どもたちも保護者の方も職員も心臓マッサージをしなければならないとか、AEDを使わなければならないといったことは起きていません。しかし、いつ何時、その様なことが起こるとも限りません。しかも乳児・児童・成人それぞれによって心配蘇生の仕方が違っていたりするのです。一般人は倒れていたり怪我をした人を見ると慌ててしまい、何をどうすればいいのか分からなくなることでしょう。それにも関わらず0歳の子どもから○○歳の職員までが生活(仕事)をしていて、その数だけ命を預かっている保育所の園長が今までしっかりとした救命措置を学んでいなかったのです。そんなことに反省させられ、この講習は園長だけでなく多くの職員が学んでおくべきことだと思わされました。それは保育園に限らず、救命講習を学んでおけば、どこかで人の命を助けることにもつながる可能性があるのです。朝9時から夕方5時までみっちりの講習は、三○にも高○屋にも売っていない絶対に買うことも出来ない“命”の大切さを改めて知る講習でした。
※保育園でもAEDを設置しなければ…。
2013年11月14日(木) No.1172 (園長日記)

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