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言葉も生き物
昨日の新聞に文化庁の2012年年度国語に関する興味深い世論調査の記事が書かれていました。「きんきんに冷えたビール」「ざっくりとした説明」「気持ちがほっこりする」「パソコンがさくさく動く」といった表現を使う人は3人に1人に上るというのです。「きんきん」「ざっくり」「ほっこり」「さくさく」などの擬態語は本来、別な用いられ方をするものですが、従来の使い方から派生し、すでにマスメディアや日常会話に広く登場しているというのです。そしてNHKでは「ことばのイメージから新たな使い方が生まれている。その表現を使う人が3割を超えるかどうかが定着するか廃れるかの分岐点になるだろう」と分析しているようです。僕の記憶違いかも知れませんが、「きんきんに冷えたビール」は阪神甲子園球場のスタンドで売り子さんがビールを売る時に使っていて、それが広まったような気がするのです。上記の擬態語だけでなく「全然良い」といったように日本語の乱れが叫ばれるようになりましたが、言葉は住むところが違ったり時代が変われば、表現が変わるものです。この頃、朝夕随分涼しくなってきたので暖かい飲み物が飲みたくなり冷たい飲み物より暖かい飲み物を飲む機会が増えたと思いますが、大阪では「アイスコーヒー」を「冷コー(れぇこー)」と言います。そして大河原などではゴミを捨てることを「ゴミを投げる」と言うのですからビックリします。それ以上に驚くこと・心配なことは、学生たちが年々しっかりとした文章を書けなくなっているということ。そのうち若者と言葉も文章も通じなくなる恐ろしい時代が来るのでしょうか。そうならないように言葉の変化に敏感にならなければ…。
2013年09月26日(木)
No.1132
(園長日記)
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