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わかりやすい反応!


幼稚園の一日の保育時間の標準は4時間、一方保育所の一日の保育時間の標準は原則8時間とされています。保育時間が長い保育所の場合、労働時間の関係上、幼稚園とは違いクラス担任が一日自分のクラスだけで過ごすことは基本的に難しいことです。そのため、朝番、遅番など複雑な職員のシフトが組まれクラス担任でありながら朝夕は別なクラスの子どもたちと過ごすということが当たり前に行われています。7年前そんな保育所に幼稚園から職場を変えて来たとき、このような保育所独特といえる当番制にとても違和感を覚えると同時に子どもたちの順応性に驚かされたことを思い出します。
 ところが、子どもたちは正直なもので担任の先生が代休や指定休を取り、代替職員がクラスに入ってくれたとき、明らかに普段と違った行動を見せることがあります。それは決して代替職員がいじわるだったり怖かったり、嫌いなわけではありません。それどころか代替職員も担任のように子どもたちと一生懸命関わってくれているのです。それでも日々同じ時間を過ごしている担任と同じようにはいかないのが事実。今日もM先生がお休みだったためY先生が代替でクラスに入ってくれたのですが、クラスのみんなが園庭で遊んでいるにも関わらずMちゃとRちゃんは「園長先生お邪魔しま〜す」と職員室にやって来て、しばらくの間職員室の玩具で遊んだり腕や手に絵を描いてとせがんできたり。終いには先生達の椅子に座り「園長先生、ちょっと椅子回して」とすっかり遊園地のアトラクションのようにして過ごしていました。Y先生も何度か一緒に遊ぶように誘いにきてくれましたし僕もみんなのところに行ってみるように話したのですが2人は…。そんな2人を給食の準備になるころ迎えに来たY先生は2人の姿を見て間違いなく辛かったり、必死だったりしていたことと思います。しかし、このような子どもたちのわかりやすい反応は、裏を返せば、それだけ子どもたちと担任との間にしっかりとした信頼関係が構築されている証であることは間違いありません。保育とは…。本当に奥深く難しい仕事だとつくづく思います。
2013年09月19日(木) No.1127 (園長日記)

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