Diary
世界一幸せな男とは
今朝の河○新○に、世界一幸せな男とはという書き出しで福島県飯村舘村長のお書きになった以下のような文章が掲載されていました。
世界一幸せな男とは、英国のカントリーハウスに住み、米国人並の給料で、日本人の妻を持ち、中国人のコックを雇って生活すること…。こういう話をかなり以前ではあるが聞いたことがある。日本人の妻を持つことが世界一幸せになるかどうかは、近ごろの日本の若い女性やわが妻を見る限りかなり疑問符がつくのだが…。と。
また、田舎暮らしのことに触れ、「田舎での豊かさ」とは提供されるものではなく、自分で発見し、創っていくものだ。あくせく稼いで文化を買おうとする都会と違って、自分でこつこつと「創っていく文化」なのだ。そして日本の社会は少しアクセルを踏み過ぎてきた。アクセルを緩め、スピードダウンする必要があるような気がしてならない。走っている人は歩く。歩いている人は立ち止まる。立ち止まっている人はしゃがんでみる。そうすると足元の美しさが見えてくる。「ガンバル」のをやめて見れば、きっと風景が変わって見えると…。
この文章を読んでいた時、先月実際に飯舘村役場を尋ねた時の暗く静かな役場の映像が思い浮かびました。関東のために電気を作り続け、地震・津波の影響で原発事故が発生し飯舘村も被害を受けてしまったという事実。こんな辛く不幸と思われる中にいながらこんな素晴らしい文章を書ける村長さん。彼こそが世界一幸せな男のように思えてなりません。間違いなく村長さんは田舎暮らしが大好きなのでしょう。飯舘村に一日も早く安全・安心が戻ることを祈らずにはいられません。
2013年09月10日(火)
No.1120
(園長日記)
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