Diary

子どもの力って素晴らしい!


朝夕涼しさを感じられるようになったことが起因しているのか、このところ急にトンボが飛ぶようになり、子どもたちは朝からトンボを捕まえるために園庭を駆け回っています。しかも、手には虫捕り網ではなく、砂場の玩具である“ふるい”や“型抜き”を持ち真剣に走っているのですから可笑しくなります。もちろんそんな道具でトンボが捕まるはずはなく、子どもたちの手の届かない高さを悠々と気持ち良さそうに飛んでいます。それにしても、虫捕り網の代わりに様々な道具を駆使している姿に改めて子どもたちの発想の豊かさや一生懸命さを実感させられます。
 ところで、先週から遊具を片付けるための小屋を作ってあげようと、本来は暖炉の薪にするために頂いた丸太を運び、その運んだ丸太立てるため園庭に穴を掘りという具合に準備を整え、遂に今日、5歳児M組の子どもを中心に金槌と釘と廃材の板を上手に使って壁を作る作業を行いました。僕一人だけで作業をすることは簡単なことかも知れませんし、時間的にも早いかも知れません。しかし、子どもたちに作業を手伝ってもらうことで「自分たちが作った」という喜びや達成感が生まれ、廃材でできたみすぼらしい小屋だとしても、それが子どもたちにはお城になり、自分たちが手を掛けたからこそ大切にする心が培われるのだと思います。同様に自宅療養をされておられる教会のM先生の家までバスでお見舞いに行った3歳児H組の子どもたちは、お見舞いに来てもらい喜んで下さったM先生とご主人のKさんの姿を見て優しさとはどのようなことなのか感じてくれたことと思います。子どもたちの声や笑顔には驚くほどの力が秘められていて、どんなに辛く苦しいときでも何故か笑顔にさせられます。その証拠にM先生ご夫妻に「さようなら」をした後、ご褒美として特別にバスにご飯を食べさせるため、子どもたちを乗せたままGSに行ったのです。するとどうでしょう、恐らく普段ならさほど笑顔を見せたりすることのないであろうGSのお兄さんたちに笑顔が溢れ、バスの中にいる子どもたちに笑顔で手を振ったり微笑んだりしてくれるのです。もちろんクラス担任の先生たちにとっては保育がいつも楽しいことばりではありません。しかし、笑顔を与えてくれる、そんな子どもたちと毎日過ごせることに感謝できる一人ひとりでありたいものです。そして、僕は子どもたちに喜ばれる玩具小屋を完成させるべく過ごしていきたいと思います。5歳児は来月いよいよ田植えをさせて頂いた田んぼで稲刈り体験もさせて頂けそうです。その時どのような反応を見せてくれるか楽しみです。そうそう、旧園舎の園庭にはぶどう(ナイアガラ)が少し育っています。そのうちどこかのクラスの子どもたちを誘って一緒にぶどう狩りに行く計画をしなければ…。
2013年08月27日(火) No.1106 (園長日記)

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