Diary

困難


これまでMLBのシーズン最多安打記録や10年連続200安打などの多数の記録を保持し、今度は日米通算4000本安打を記録したNYヤンキースのイチロー選手。試合後の記者会見で彼は「こういうときに思うのは、別にいい結果を生んできたことを誇れる自分ではない。誇れることがあるとすると、4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかと思いますね」と語っています。今回の記録については日米通算ということで様々な評価があるようですが、生活環境や習慣が全く違うアメリカで、何年間も大きなケガをすることもなく39歳にして大記録を残す体力と精神力を維持し続けているということは、持って生まれたセンスの他にプロとして我々が目にすることのできない努力が必ずあるわけで、そう考えただけでも凄いことであり賞賛されるべきことだと思います。随分前、彼に50歳のことを聞いてみたところ「まだまだ発展途上でしょう」といったことを語ったということを聞いたことがありますが、この言葉からも彼が如何に向上心を持って生きているか窺い知ることができるような気がします。イチローが今後どのような記録と名言を残すか楽しみにしたいと思います。
 イチローには全く関係ありませんが孔子は論語の中で人生を以下のように語っています。
 
 『子の曰く、吾れ
  十有五にして学に志す。
  三十にして立つ。
  四十にして惑わず。
  五十にして天命を知る。
  六十にして耳順がう。
  七十にして心の欲する所に従って、
  矩を踰えず。』             

  わたしは十五歳で学問に志し、
  三十になって独立した立場を持ち、
  四十になってあれこれと迷わず、
  五十になって天命(人間の力を超えた運命)をわきまえ、
  六十になって人の言葉がすなおに聞かれ、
  七十になると思うままにふるまって、
  それで道をはずれないようになった。 

改めて自分の人生を振り返って論語に照らし合わせてみたとき、どれもできていないことを実感させられます。そしてきっと今後も無理なのでしょう…。
2013年08月23日(金) No.1102 (園長日記)

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