Diary
今日のあれこれ #1 トマト
今朝の出来事です。いつもより早く身支度を終えたのか3歳児T組のH君は随分早い時間から園庭に出て楽しそうに遊び始めました。すると、しばらくして「園長先生、これ洗って食べられるよ」といって砂遊び用のカップに入ったたった一つの赤くなったミニトマトを見せてくれました。「いいもの見つけたね!きれいに洗って食べていいよ」と返事をすると嬉しそうに水道のところに行き、トマトを洗ったかと思うと“パクッ”とほおばり美味しそうに食べました。それからほどなくしてまたH君がカップを手に僕のところにやって来て「ねえ、今度は園長先生も食べる?」と言ってカップの中のトマトを見せてくれたのですが、カップの中を見てビックリ!!な・な・なんと今度は一つではなく溢れんばかりのトマトが…。しかも、どれ一つとっても赤いトマトなどないのです。せっかくのお誘いなので本当であれば「ありがとう」といって“パクッ”と頬張らなければならないところでしょうが、その一言が出てこなかったのに「H君、そのトマトも食べるの?だったら洗って食べるんだよ」なんて全く責任感のないことを言ってしまったのです。その後どうなったかと言えば…。そうです、H君は0歳児クラス前のバルコニーに腰掛け、きれいに洗ったミニトマトを美味しそうに食べているのです。イタリア(ヨーロッパ)では「トマトが赤くなると医者が青くなる」という諺がありますが、青いトマトを食べるH君の姿を見て、園長が青くなってしまいました。
さて、4月20日土曜日に福島県原町市にある「原町聖愛保育園」の子どもたちが保育園に遊びに来て園庭や山登りを楽しんでくれたのですが、今日はその第2回目としてプールでの水遊びや園庭での外遊びをしに来てくれました。東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故以降、福島県内では未だに外あそびや水遊びを制限せざるを得ない園が多くあります。原町聖愛保育園もそんな地域にある園ですが、そんな子どもたちにとってたった数時間であっても大河原で過ごす時間が大切なものとなってれていたならば嬉しいことです。そして水遊びの時間や場を提供してくれた我が園の子どもたちの成長に喜びと誇りとを感じさせられます。前回は適わなかった給食を今回は一緒に食べることもできました。まさに同じ釜の飯を食べた仲間として今後もこの交流を続けて行きたいと思っていますが、この交流は園長同士の話し合いだけで実行できるのではなく、保育に携わってくれている保育士や厨房のスタッフ等の力があってこそ成せるのであり、そんな意味からも素晴らしい職員に恵まれていることをただただ感謝するばかりです。
2013年08月22日(木)
No.1099
(園長日記)
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