Diary

違い


昨日の小高区の静寂とは正反対に、昨夜同室だった2人の牧師先生たちの“い○き”はいつもの事ながら、その大きいことと言ったらト○かセ○ウ○の鳴き声!?で、海獣の住む島に迷い込んだしまったかのようなのです。しかも、何とも困ったことに僕が寝る前に轟音が響き出し、そうかと思うと空が白み始める朝4時前には目を覚ましカーテンを開け活動を始めるのです…。昔話などで、お坊さんは早起きで、竹箒などで庭を掃除をしたり廊下の雑巾がけをするイメージがあるのですが、実はこの2人の牧師さんはお坊さん以上に早起きなのです(+_+)。
 さて、今日も震災被害を受け、今でも様々な困難に立ち向かいながら保育をしておられる、福島県浜通りの幼稚園と中通りの幼稚園、保育園、認定子ども園を訪ねてきました。今回は尚絅大学の岩倉政城先生と斉藤敬先生もご一緒して頂いたのですが、岩倉先生は医者の立場から、そして斉藤先生は放射能の専門家の立場から関わって下さり、これまでの除線の様子や子どもたちへのケアの方法を伺ったり、園庭等の砂(土)やクローバーや育てている野菜などをサンプリングさせて頂いたりしました。サンプリングしたものは学校で検査をし、結果を報告して頂くことになっています。福島県内の多くの施設では、野菜や果物を育てていても、その果実や野菜はベクレル線量値を計り、その数値が低くても食べることはしていないのだそうです。その事にも震災・放射線のことを考えさせられました。
そして、今日印象に鮮やかに残った二つのこと、それは、我が園とさほど違わない時期に完成した須賀川の園の素晴らしさです。表現するのが難しいほどうっとりさせられる優雅な曲線と明かりの使い方や建物の構造です。あんな環境で過ごせる子どもたちとその保護者、そして何より職員はさぞかし満足していることでしょう。それからもう一つは、中通りから南相馬市に戻る途中に立ち寄った“飯館村役場”と、その付近の様子・雰囲気です。帰宅が10時を過ぎ、今、既に9日に日付が替わってしまっているので、詳しくは、いつか記することにしますが、素敵な園舎(庭)に響く子どもたちの声と反対に命の躍動が殆ど感じられない村役場、その違いです。時計の針をある事だけ巻き戻すことができるなら、それは…。皆さんなら何にしますか?では、おやすみなさい。
2013年08月08日(木) No.1092 (園長日記)

No. PASS