Diary

(^^)オセロ


梅雨明けしたというのに一向に夏の日差しが降り注がず、子どもたちは楽しみにしているプールでの水遊びができず少々不満げです。そして、子どもたちだけでなく、太陽の日差しを待ちわびているのが畑の野菜たち!ぐずついたお天気のお陰で、トマトなどはしっかり成長する前に落ちてしまい、かぼちゃは実は付けているものの葉っぱの色が段々緑色を失い、見るからに元気がなさそうな状態。そして、すくすくと育ち始めたと思っていたタイヤの畑のトウモロコシの様子がこのところ何となく変なのです。雨の日が続き日が当たらないことが原因でナメクジか何かに食べられているのだろうと思っていたのですが、どこを見てもそんな姿はなく…。不思議に思っていたのですが、その原因がカラスであることを遂に突き詰めたのです。子どもたちが給食を食べる時間は園庭は誰もいません。そんな誰もいないはずの時間に園庭の片隅のタイヤの畑のところに人の気配のようなものを感じたのでよく見てみると、どこからともなくトウモロコシが植えられている畑に数羽のカラスがやって来て、やっと大きくなりかけたトウモロコシをついばんでいるではありませんか(>_<)そんなカラスたちにはお引き取り願いたく、職員室の前のバルコニーから「カーカー」と騒いだのですが、結果は言うまでもなく効き目はゼロ!頭の良いカラスたちのこと、この調子だとまた子どもたちのいない時間を見計らってやって来て、残りのトウモロコシも食べられてしまう可能性大。黒い影にはよくよく気を付けておかなくては(-_-)。しかしカラスも生きていかなくてはなりません。クロ〜い(黒〜い)カラスたちはカラスなりに苦労(Crow)しているのでしょうから(^^;)。そう考えると何だか気の毒な気がします。
 話は一転しますが、夕方、職員室で仕事をしていると5歳児M組の子どもたちが“まごころ急便”の帽子を被り、何やらオレンジ色のスライムのような不思議な物体と手紙を持って登場しました。子どもたちが手にしていた、その物体は“梅ゼリー”そして手紙には“えんちょうせんせいごはんしろくしてくれてありがと”と書かれているのです。そうです、彼等は先日のお泊まりの日、かまどで炊いたご飯が、前回ご飯を炊いた時の炊き込みご飯のような色にならず、白く炊きあがったことのお礼として届けてくれたのです。確かにかまど係のお手伝いはしましたが、ご飯を白くしたのは僕ではないのですが…。何とも子どもらしい感謝の表現に頬が緩みました。しかも、何気なく出したポイントカード、丁度良いことに6の付く日はポイント10倍というわけで一気にシールが増えました。カラスの黒とご飯の白。何とも対照的でオセロのような出来事でした。
 さて、今日は68年前広島に原子爆弾が落とされた日です。平和式典では世界各国の方が出席し多くの祈りが捧げられたことと思います。8:15分、園庭の線量を計りながら、何故こんなことをしなければならなくなったのか、これまで訪れた時の広島の地を思い浮かべ(重ね合わせ)、改めて平和とは何か自分に問い何ができるか考えさせられました。明日から二日間、キリスト教保育連盟東北部会、放射能・震災特別委員会の一人として福島県沿岸部と中通りの幾つかの園を訪ねます。地震・津波・原発事故後初めて伺うこととなる南相馬市の小高地区の実態がとても気になります。恐らくまだまだ手付かずの所が随所にあることでしょう。そんな実態をしっかりとこの目に焼き付けて来たいと思います。
2013年08月06日(火) No.1089 (園長日記)

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