Diary

子どもってすごい!


今日は5歳児のお泊まり保育の初日。いつもと同じ保育園にやって来ているのに、朝からいつもよりハイテンションで嬉しそうな表情で荷物を抱えてやって来る子どもたちから、如何に今日のお泊まりを楽しみにしていたかが伝わってきました。反対に子どもを保育室に送り届け「園長先生、では宜しくお願いします」とお声掛け下さりお仕事へと向かうお母さん・お父さんの表情は正反対に何だか不安げでその心の内が垣間見えた気がします。
 さて、今回のお泊まりは「もりのへなそうる」というお話しが遊びの中心をなしていて、お話しの中に登場してくる“へなそうる”というへんてこりんな怪獣や2人の男の子の兄弟、そして持ち物、地図やしょっぴる(ピストル)などなどがキーポイントとなります。そんなアイテムを準備して、いざ近所の山(昆虫公園)に出発。生憎のお天気が続いていたため、森の中は蚊・蚊・蚊だらけ。そんな中、へなそうるを探しに出掛ける5歳児。普段保育園では「一番大きいクラスのお兄さん・お姉さん」と言われているのに、大人が考えれば「いるはずもない」と考えるへなそうるを必死に探し、「お〜い!へなそうる。どこにいるの?」と叫ぶ姿は何と素晴らしいことでしょうか。この行動こそ、数日前の研修で聖心女子大学教授である河邉貴子先生が語っていた、「対象化と同化すること(そのものになりきるということ)」に他なりません。何が原因か倒れた木も揺れる草や葉も全て「へなそうるの仕業」と考え、一喜一憂するのですから…。みんなで楽しく過ごし、近所の公園でお弁当を食べ、夕食のカレーやご飯をかまどで煮炊きしたりランチルームでナンを焼いたりして食べた夕食は格別だったことでしょう。保育園で初めてのキャンプファイヤーや打ち上げ花火。その後にみんなで入ったお風呂に変身した丸いプール。子守歌代わりの贅沢なハープの音色。こんな経験をした子どもたちが今日見る夢はどんな夢でしょう。どうか、明日も子どもたちにとって豊かな一日となることを願います。そして、その蔭には子どもたちのために最善を尽くしてくれている先生たちがいることに感謝したいと思います。
ではまた明日。Gute Nacht!
2013年08月02日(金) No.1085 (園長日記)

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