Diary

予は満足じゃ


数日前、保育日記にT先生が方言について書いていましたが、保育園のある、ここ大河原に通勤するようになって7年、同じ東北、しかも同じ宮城県内にありながら仙台と大河原(仙南・県南)とでは言葉やイントネーションが違うことに気付かされます。特に気になっていたのが「〜よは」という言い回しです。例えば「もうみんなお部屋に帰ったよは」とか「給食のおかわりなくなったよは」といった具合。要するにこの「〜よは」とは過去形を表す言葉ということなのですが、少なくとも僕は使った記憶がありませんでしたし「よは」と言って思い浮かぶのは「予は満足じゃ」ぐらいしかありませんでした。
 思えば小学生のこと、近所のラーメン屋さんが「怖い!怖い!」という言葉を使っているのを聞き、暗くもなければ、怖そうな人がいるわけでもないのに何故怖いのだろう?と思い続け、ある日、母に「あそこのラーメン屋さんのおじさん、暗くないのに『怖い!怖い!』と言ってるんだけど、どうして?」と聞いて「怖いではなく『こえ〜』疲れた」という意味であることを教えてもらいました。そして極めつけは、同じラーメン屋さんが使っていた「おしょすい!おしょすい!」という言葉の意味が分からず、家に帰り「ねえ、“お小水”ってなあに?」と母だったか祖母だったかに訪ねたところ、突然妙なことを言いだしたので変に思ったらしく「“おしっこ”のことだけど急にどうしたの?」と反対に聞かれる始末。よくよく話をしていくうちに大笑いをされ「それは、方言で“恥ずかしい”という意味」と教えてもらいました。いい年になった今も、宮城県内に住んでいながらわからない言葉がたくさんあるのですから、日本国内には当然分からない言葉が数多あり、それが世界中となったら大変なことになることでしょう。絶対にあり得ませんが、もし、地球上の全ての言葉を理解できた時には「予は満足じゃよは」と言ってみることにします。こんなことを書いているうちに何だか頭の中が変になってきたよは(>_<)。明日は子どもたちが楽しみにしている“なつまつり”です。またお明日。今日はこの辺で…。
2013年07月26日(金) No.1079 (園長日記)

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