Diary

カメになりたいA君


 先日、子ども達と保育室で魚釣りやバーベキューごっこをして遊んでいる時の事です。A君はJちゃんやNちゃんに囲まれ何だかとても楽しそうに笑い合いながら別の遊びをしていました。楽しそうなその笑いに誘われ、私も遊びに混ぜてもらう事にしました。A君は椅子を二つ繋げてそこにうつ伏せになり、身体をゆっくり動かしながら、「※△☆になりたいの〜!」と言いJちゃん達は「・・・?」というやり取りがしばらく続いていました。その時は未だA君が何と言っているのか分からなかったのですが、そのかわいい動きに皆が笑っています。暫くすると一緒に遊んでいたJちゃんとNちゃんは通じ合った様で、手のひらに何かを乗せる真似をしてA君に差し出したり背中を撫でてあげたりしてはとても楽しそうにしていました。そして、私も一緒に遊んでいるうちにA君が何をしているのか(何になりきっているのか)がわかりました。そうです、A君は椅子にうつ伏せになり、頭を出したり引っ込めたり・・・「カメになりたいの〜!」と言っていたのです。思えば、外に遊びに行く度にA君は職員室前のカメをじ〜っと覗いたり時には「カメさーん」と話しかけたりしていました。一緒にカメを観察しながら頭を出してくれると「うわあーカメさん(僕を)見てるね!」と喜ぶ姿も見られていました。しかし、まさかA君がそんなカメを見て、「カメになりたい」と思っていたとは考えた事もありませんでした。水の中を気持ちよさそうに泳いだり遊んだりしているカメが羨ましかったのでしょう。そんな事を考え毎日カメの事を見ていたのかと思うと、益々子どもの考えている事は面白いなあと思うと同時に何だか愛おしくさえ思いました。今度、プールに入った時には子ども達と一緒にカメになりきって遊んでみようと思います。                     ほし組  
2013年07月22日(月) No.1075 (保育日記)

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