Diary

移ろい


園庭中央のケヤキや桜の葉が日増しに鮮やかな緑色に萌え、子どもたちに憩いの場所(日陰)を提供してくれるようになりました。そんな数週間前とは明らかに違う木々を見て、その大きさと、誰に指示されることなく、季節に応じて変化する自然界の不思議さを改めて感じています。また、ほぼ一ヶ月前、福島県南相馬市の原町聖愛保育園の子どもたちと一緒に登って以来、しばらく登っていなかった園舎東側の山の草木も斜面を覆い隠すかのごとくに伸び始めたので草刈りをすべく鎌を持って登ってみました。すると案の定、しばらく子どもたち(人)が立ち入らないだけで、歩くことは勿論、これまではっきり見えていた園庭を見下ろすことすら大変なくらいに草や枝が成長していて、正直、鎌だけであれだけの山の草を刈るにはいくら時間があっても足りないことを思わされました。ただ、こんな風に時々山に登りほぼ定点で写真を撮ることにより地域の環境変化を見ることができます。同じように震災(津波)以降すっかり変わってしまった仙台市の沿岸部の復旧・復興の様子や仙台駅近くの道路(橋)の工事の進捗状況や、これまでの変化を撮影していることもあり季節の移ろいなども時系列で知る事ができます。そんなことから、時間が過ぎてしまってからではなかなか思い出すことが難しい、頭や心に残す「記憶」と映像や文字で残す「記録」両方の大切さを実感しています。
2013年05月24日(金) No.1015 (園長日記)

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