Diary

ゾンビ!?それとも害獣!?


今日、5歳児の子どもたちは園庭から見下ろした所にある、B君・Yちゃんのおじいちゃんの田んぼで田植えの経験をさせて頂きました。先週の日曜日に田植えをなさる時、子どもたちのために一角だけはわざわざ植え付けをすることなく残しておいて下さったお陰で貴重な経験をすることができました。保育園でも砂や泥に触れて遊んでいるものの、今日のように体中が泥だらけになることはほとんどないため、多くの子どもたちが興奮してわざと転んでみたり、泥を握ったり大喜びでした。その一方で田んぼの泥の柔らかくネチョネチョな感触が苦手なのか、「なんだか気持ち悪い」という子どももいましたが、それでも誰一人として田んぼに入らないという子どもたちはなく、中には泥で服や顔が汚れることなど全く気にせず田んぼの縁(へり)から思い切り飛び込む様子が見られ、そのころには殆どの子どもたちが全身泥パックをしてゾンビのような姿に…。しかし、泥まみれの子どもの表情は笑顔が満ち溢れ誰もが満足気でした。そんな泥まみれになるような保育を普段からしているのが、「森・里山保育」をしていることで有名な千葉県木更津市にある“木更津社会館保育園”です。この保育園はテレビや雑誌に取り上げられ、たくさんの本が出版されているのでご存知の方も多いと思いますが、今日の田植えの経験・様子は、どこか木更津社会館保育園の子どもたちに似ていたような気がします。いずれにしろ、このような経験ができたのは、B君・Yちゃんのおじいちゃんのご厚意によるものであることは間違いなく、快く受け入れて下さったことにただただ感謝です。ただ、田植え後(田荒らし後)おじいちゃんが苦笑いをしながら「何だか、海水浴みたいだ!」と本音を語っておられましたが、おじいちゃんの目には泥だらけになり動き回る子どもたちの姿はゾンビであり害獣と映ったかも知れません。来年ももしこのような経験をしたいという声が子どもたち・先生達から上がった場合、田植えより、昔は動物(馬)を使ってしていたという代掻きの方がピッタリのような気がします。何故なら、綺麗に植えてある苗を荒らす!?ことを心配することなく田んぼを走り回れば、馬と同じ或いはそれ以上の働きをしてくれるような気がしますので…。
2013年05月23日(木) No.1014 (園長日記)

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