Diary

地域力を生かして


新園舎での最初の一年度が今週末で終了となります。昨年の今頃は開園に向けて建築に関わる業者の方々が必死に作業をして下さっていた時期でした。そして、現在は園庭に植えられた植木も何本か怪しいものの、ほとんどが新天地に根付き新芽が芽吹き始めています。また、まだまだ新しい園舎も建設当初に比べると、あちこち良い具合に使用感が現れ建物もこの地に馴染んできた感じがします。しかし、本当の意味で保育園がこの地域に根付き、理解されるにはもっともっと自分たちの保育のことを発信することと合わせて、地域の方々のお力をお借りすることが大切だと思います。
 以前触れたことがあるかと思いますが、僕が保育をする上で大切にしている(していた)本が何冊かあります。その中の一冊が黒柳徹子著の「窓ぎわのトットちゃん」なのですが、この本の中に“畠の先生”が登場してきます。その人が誰なのかは実際に本を手に取りお読み頂きたいのですが、トットちゃんが通ったトモエ学園では、当時から地域力を生かした教育が成されていたということになります。保育園でも地域に眠っている有能な人材(知恵を含め)の力をお借りして子どもたちに何かしてあげたいとずっと思い続けているのです。(例えば、園庭に畑を作ったり、崖に子どもたちが遊べるような環境を整えたり…。)そんな思いを知ってか知らずか、近所の区長さんをなさっている5歳児M組のTちゃんのおじいちゃんが、今日Tちゃんをお迎えにいらした際、「近所の老人クラブでできることがあれば遠慮なく言ってください」と何とも嬉しいことをおっしゃってくださいました。そこで「いつかは園庭に大きな畑でもなんて思っているのですが!?」と図々しくも言ってみると「その時は機械を持って来てやってあげるから」と何とも心強いお言葉が…。もし、そんなことが実現するとなれば、素人と違い立派な畑が出来上がること間違いなし!そうなると、いつもお世話になっている地域の柴田農林高等学校に出掛けることもなくなってしまうかも知れません(*^0゚)v
何はともあれ、地域に根ざした保育園になるのは一朝一夕にはいかないことは明らかです。そのためにも、まずは情報発信の方法をしっかりと考えなければ(゚_゚i)
2013年03月27日(水) No.973 (園長日記)

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