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もし…
歴史を語る上で「もし」という言葉は「無い」とか「タブー」だとか、よく言われますが、もし、あの東日本大震災で東電福島第一原発が爆発事故を起こさなかったならば、放射性物質による被害はなく、今でも住み慣れた場所で生活できていた方が大勢いるのは明らかです。そんな中、今度は原因不明の停電が起き、事故後の「安定」や「収束」には程遠い実態がまたもや明らかになった気がします。特に驚いたことは、あのような重大な事故が起こったというのに、事故から2年経った今でも配電盤が仮設であり、しかも、その配電盤が屋外に置かれていてショートの原因がネズミが入り込んで起きた可能性が浮上したというのですから…。その上、万が一の際のバックアップ設備がなかったというのでは、事故の教訓生かされていないと言わざるを得ず、原発事故により避難を強いられている方々は納得するはずはなく、その憤りは大変なものかと思います。
歴史においては「もし」がタブーであっても、未来に関しては「もし」という予測を立てることは重要で、それは社会において当たり前のことであると思うのですが、それが、多くの被害を出した東京電力、しかも現在進行形で何も終わっていない原発事故の現場でこの有様なのですから開いた口が塞がりません。何とか大事に至る前に電源が復旧したから良かったではなく、このようなことがないようにしっかりとした対策を講じてもらい、これ以上多くの地域が放射能による被害が広がり、故郷(ふるさと)を失うことが決してないように願うばかりです。
2013年03月21日(木)
No.967
(園長日記)
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