Diary

さきいか?!


今日で東日本大震災から二年を迎えました。これまで私達は、其々に様々な思いや心の傷を抱えながら過ごしてきた日々でした。そして、その思いはこれからも続く事なのだと思います。一人ひとりが出来る事は小さくても、自分に出来る事は何かを考え、少しずつでも前進する事が出来る様祈りながら過ごしたいと思います。
 さて、土曜日の出来事ですが、強風が吹く中でも5歳児N組のSちゃんとHちゃんは「先生、お花に水あげたいからお外行こうよ!」と誘ってくれました。そして数人だけではありますが外に行く事になりましたが、お祈りをしてから行くことになり、Hちゃんが自分の言葉で祈ってくれたお祈りは「強い風が弱くなりますように。そして風で木(物)が飛んできて誰か(が)怪我をしませんように。」とです。その祈ってくれる姿と言葉を聞いていて、卒園礼拝の際に、牧師先生が“自分の事だけでなくお友達や周りの人達の事もお祈り出来る子どもになって下さい”と伝えて下さったメッセージが、子ども達の心に届いている事がお祈りから感じる事が出来、とても嬉しくなりました。花に水をあげると、木の家に登り子ども達が色々な歌を歌ってくれたり、「先生!!アシカショーして〜」等と言いながら遊ぶ姿を見て、私は来年度の行事等でこの木の家を使って何か楽しい事が出来たら良いな〜と考えて過ごしました。そして保育のヒントは子ども達の言葉や遊びの中から貰える事もある事を感じました。遊びの中で、Hちゃんが以前保護者の方が薪となる木材を運んで来て下さった所に座り俯きながら何かに集中している姿がありました。私は近くに行って見てみると「先生も手伝って!!」と言い、木材の断面した中にある、平行な面を器用に手で割いているのです。そしてHちゃんは「これ、パパのおつまみ!さきいか!」と一つひとつ手で割いたものを大事そうに袋に入れていたのです。Hちゃんのお父様はどこのお店を探しても売っていない美味しそうなさきいかを食べる真似をしながら、家族で会話も弾んだ事でしょう。

2013年03月11日(月) No.960 (保育日記)

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