Diary

センスの違い


東京オリンピックが開催された、1964年(昭和39年)10月1日に東海道新幹線が開業して以来、様々な改良がなされ、それとともに車両のデザインが変化しどんどんスピードがアップしている新幹線。そんな新幹線は子どもたちにも大人気で、電車に詳しい子どもの中には○○系の新幹線がかっこいいとか僕にはチンプンカンプンなことを教えてくれることがあります。何故、急にこんなことを書いているかというと、最近大河原駅東側の道路で進められている歩道の工事の様子を出勤・退勤の際に見ていて、ふと思ったことがあったからです。それは、車道と歩道との境界のために路肩に敷かれるコンクリートなどで作られた棒状の縁石が、どうしても新幹線のように見えて仕方がないからなのです。そのことを誰かに伝えたいと思いつつも、誰にも伝えることもないまま数日過ごしていました。
 ところが今日、卒園礼拝のために5歳児の子どもたちと一緒に教会へ歩いて向った時、近くを歩いていた数人の男の子たちに「ねえねえ、これ、新幹線の形に似ていると思わない!?」と聞いてみたところ、「本当だ!新幹線だ」と僕が感じた通りの反応が帰ってきたのです。(これは単純に僕が子どもと同等の感覚だという証明なのでしょうが)こうなると、縁石がより一層新幹線にしか見えなくなり、全ての道路でないとしても、この縁石を新幹線と同じようにペイントし設置すれば子どもたちは大喜びし、街に明るさや話題が生まれ、活性化につながり、縁石メーカーも受注が増えたりするのでは?なんて妄想をしていました。もちろん、道路を管轄するのは国・県・町などに別れていて、このようなことは夢のような話でありますが、少なくとも保育園の敷地内にる縁石であれば、新幹線とはいかなくとも、東北本線や山手線や中央線のようなペイントすることは可能でしょう。一度子どもたちとやってみようかな?!ちなみに、日本では考えられませんが、ドイツやスイス、オーストリアでは街中にあるレトロ調の消火栓の形に合わせたセンスのいい様々なペイントがされていたことを思い出します。そこが日本と欧州の違いなのでしょう。
 さて、話は変わりますが、今朝花の苗を植えている時、園庭でサッカーをしていた子どもたちの「うわ〜っ!おいしい匂いがする〜」という声が耳に入りました。その香りの元は、保育園の直ぐ隣りの飴工場から漂ってくる甘い香りなのですが、子どもたちは、その食べていない飴を「美味しそうな匂い」ではなく「美味しい匂い」と表現していたのです。また、卒園礼拝で暫くぶりに教会に行った子どもたちの口から「懐かしい」という言葉が聞かれたというのです。旧園舎時代は狭い園舎・園庭だったため、大勢の方に参加して頂く行事があると、広い教会をお借りしていたために飛び出した本音だったのかもしれません。礼拝後には短時間ではありますが、その懐かしい園庭や大好きだった旧園舎の名物といえる滑り台で満足いくまで遊んで帰って来ました。お天気のいい日にまた遊びに行きたいと思います。
2013年03月08日(金) No.958 (園長日記)

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