Diary

子ども達の為に


今朝、4歳児H組、Nちゃんのお母様と玄関で挨拶をするとすぐに「ちょっとC先生これ見て!!」とニコニコと話し掛けてくれました。(Nちゃんのお母様に名前で呼んでもらえた事に驚き半分嬉しさ半分でした。)すると隣にいたNちゃんは手に持っていたウォルドルフ人形が入ってるデニム生地の大きな袋の中をゴソゴソすると、「ほら!ママが作ってくれたの!」ととても素敵な色違いのショルダーバッグを掛けている人形を見せてくれました。私はお母様に「一晩で作られたのですか?」とお聞きすると「そうだよ。でも恥ずかしいからあんまり縫い目は見ないで。上手ではないんだけど、こういうの(裁縫)好きだからね!!」と照れながらおっしゃっていました。続けて「H先生にも見せたいんだけど、いる?(出勤してる?)」と嬉しそうに尋ねられ、颯爽と2階保育室へ向かいバッグをH先生に見せて下さいました。バッグを見ると、H先生は驚きと感謝の気持ちが入り混じった様子で、何回も「すごい!!」と絶賛していました。そしてバッグを作って下さる時にお母様は、“この生地じゃない方が良いかな。”とか“やっぱり天然素材が良いな。”等と考えて下さったという事をお聞きし、頭が下がる思いです。「子ども達の為に」と作って下さったバッグも今日から仲間入りし、益々遊びは発展する事でしょう。余談になりますが、私は“ウォルドルフ人形は子ども達が感情移入しやすいように小さくて点の様な目しかない”という事を3年前に知りましたが、そんな事を思いながら実際に人形を見てみると、昨晩一泊し、今朝新しいバッグを身につけ、 Nちゃんと一緒に登園した時の人形の顔は本当に笑っているように見えるからとても不思議でした。しかし、仕事と子育ての両立をしながら忙しい日々を送る中で、バッグを作って下さったその気持ちがとても嬉しく、有難くもあり、私には真似できない事だと思いました。どんな事でも、「やろうと思ってた」とか「私もやりたい」と口で言う事は簡単です。しかし、実際に行動に移す事は思っている以上に難しく、また、言ったからにはやらなければいけないという事を最近痛感しています。そして、何事も嫌々やって上手くいく事はなく、せっかくやるなら気持ち良く出来る事が一番なんだと思わされます。お忙しい中、バッグを作って下さった温かい気持ちに感謝いたします。ありがとうございました。

2013年03月06日(水) No.955 (保育日記)

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