Diary

寿司職人になりきって!!


子どもの遊びの中で、時々大人の真似をしたりままごとを楽しんだりする姿が見られます。そして、保育士も遊びに混ぜてもらっていると、子ども同士のやり取りや会話とは思えないほど、現実味を帯びている会話にドキッとさせられたり、思わず笑ってしまったりする事があります。今日の午後5歳児M組で過ごした時の出来事です。今年度卒園児保護者の皆様から卒園記念品で頂いた「BRIO」(木製玩具)を組み立てながら「すご〜い!!見て!街が完成したよ。」とか「こうやって繋げたら良いんじゃない?」と言いながら、楽しく遊んでいました。こうして嬉しそうに遊んでいる姿を目の当たりにすると、卒園記念品として本当に良いものを頂く事が出来たと感じます。その傍らではIちゃんとNちゃんが寿司職人になりきり手作り帽子を被り「いらっしゃいませ〜!!」と元気な声が聞こえてきました。「先生ほら!流れてくるお寿司屋さんだよ。ここに座って〜。」とNちゃんとIちゃんに誘われるがまま座ってみると、そこは何とも原始的な回転寿司屋さんでした。長椅子の上をNちゃんが身体を低くしながら「は〜い!お寿司です。」と持ってきてくれるではありませんか。その姿はとても素朴で可愛らしく、お寿司が流れてくる様子を子ども達なりに考え遊んでいるんだと思うととても微笑ましくなりました。BRIOで遊んでいた子ども達も次々に「お寿司食べた〜い。」と集まり、気付けばそこは大繁盛のお寿司屋さんになっていました。その様子を見てIちゃんが「じゃあここは、めぐみ寿司ね!!」と店名を提案してくれて、実際にありそうだなと思いながら、私も一緒に楽しみました。そして楽しい時間はあっという間に過ぎていき、子ども達は片付けを惜しみながらもまた来週遊ぼうと言いながら過ごしていた時の事です。IちゃんがBRIOのレールの部分を片手に、トイレの近くの鏡と保育室を行ったり来たりしてとても忙しそうにしていました。私は何をしているのかな〜と思いこっそり見ていると、気持ちが通じた様で「Iちゃんお化粧してるの!!」と嬉しそうに教えてくれました。「じゃあIちゃんのお化粧が終わったらN組に行こうね!」と言うと「あ!大丈夫。今日はお出掛けしないからお化粧はしなくて良いんだった。」と返事が返ってきました。お陰で、直ぐに皆で玩具を片付ける事が出来ましたが、私は数分後保育室を掃除している時に、ふとIちゃんの一言を思い出し、子どもっておもしろいなあと思いました。こんな出来事がある度に、どんな仕事でも働くという事は大変ですが、私は保育という仕事が好きなんだと再確認させられます。
2013年03月01日(金) No.952 (保育日記)

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