Diary

縁遠いこと


今日は二十四節季の一つ「雨水」と言うそうです。寒さも峠を越え、雪が雨へと変わり、草木が芽生える頃で、昔から、農耕の準備を始める目安とされてきたようです。とはいえ、東北においてはまだまだ朝晩は寒い日が続き、本格的な春の訪れにはもう少しかかることでしょう。そんな中、昨年の秋に植えた水仙の球根が芽を出し始め、日差しの力強さからも確かに春が近付いていることを感じることが出来ます。ところで、この「雨水」の日に雛人形の飾り付けをすると良縁に恵まれると言われていることが今朝の新聞に書かれていたので、日が変わる前に大急ぎで旧園舎から雛人形を運び先生たちに飾り付けを手伝ってもらいました。姉以外は全て男兄弟の僕にとって、こいのぼりは馴染み深いものの雛人形は縁遠く、ましてや姉の雛人形はお内裏様とお雛様だけだったこともあり保育園の七段飾りとなると、どの人形をどこに置けばいいのかチンプンカンプン!毎年、ひな壇を組み立てることだけはするようにしているものの、飾るのは女性に任せるのが一番であることを感じます。そして、人形を飾り付けるのを見ている子どもたちは興味津々です。ところが、それ以上に、人形を飾っている先生たちはとても嬉しそうでいきいきしています。そんな先生たちの姿を見ていると何歳になっても女性は女性であり、乙女心は失われないことが伝わってきます。
 さて、僕にとって縁遠いと言えば、先週のバレンタインが最たるものです。ご存知の通り今の子どもたちは、保育園や幼稚園の時代からバレンタインがどんな日なのか知っていて、保育園でもあちこちのクラスでクッキー作りなどに取り組み、お菓子のいい香りを園舎内に漂わせていましたが、僕がの中学生の頃はバレンタインは今ほどポピュラーではない上、義理チョコなどという習慣はなく人気のある男子がチョコレートをもらったということだけで学年中で噂になり大騒ぎになった時代であり、当然、僕には全くもって縁遠い日でした。ところで、人生には異性にもてるモテ期という期間が2回ないし3回あると聞いたことがあります。そして、モテ期に縁遠い僕に「えんちょうせんせいだいすき」と書かれた手紙とともにリリアン編みのマフラーや「えんちょうせんせいどうぞ!」とクラスで作ったクッキーが届きました。幼稚園教諭時代には子どもたちから同様のことがあったので、ようやく2回目のモテ期が訪れたのでしょうか!?3回目は…。いうまでもなく、あるはずありません。
2013年02月18日(月) No.940 (園長日記)

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