Diary

太鼓のお稽古


「はい右!次は左!」こんな声に合わせて和太鼓の音が二階ホールに響き渡りました。実は今日、槻木を中心に和太鼓演奏の活動している一会宝太鼓(ひとえたからたいこ)の方々に保育園に来ていただき、和太鼓の演奏を御披露していただきました。また、全園児に太鼓を実際に叩く経験をさせて下さいました。おそらく殆どの子どもたちが太鼓の音を間近で聞くこともも叩く初めての体験で興味津々の様子。3歳未満児は太鼓の音に驚いて泣いたり近付かなかったりするのではないか?という予想に反し、0歳児クラスのM君やA君などは太鼓を叩く真似をしながらどんどんと太鼓に近付くほどの興奮状態でしたが、ちゃ〜んと順番を待ち、実際にバチを持ち太鼓を叩くことが出来き満足気でした。
 ところで、太鼓という楽器、アフリカをはじめ世界各地で作られ演奏されていますが、その作りは素人目にはとてもシンプルのように感じます。また空気を振動させ音を響かせるという原理は共通しているものの作られる素材や叩き方で音が違ってくるのですから何とも不思議です。しかも、小さな子どもが叩いてもしっかりと音が出るのですから、いつかまた楽しいひとときを与えていただきたいと思います。そう言えば、旧園舎にドラム缶かまどを作るためにいただいたドラム缶があるので園庭に運び、かまどにする前にスチールドラム気分を味わえるようにしなくては。
 話は一変しますが、今朝、放射線量の計測等を終えた後、雪が融けた園舎東側の斜面を暫く振りに登ってみました。これまでも園舎や園庭の写真を撮影するため等で何度か登ったのですが、草が生い茂っていたこともあり頂上には到達していませんでした。しかし、今日は登るために邪魔な雪も草もなかったためこれまでとは違い意外と簡単に頂上に到達。今日はそこからの眺めが素晴らしいことよりも、斜面の途中に“ふきのとう”が小さな芽を出しているのを発見。改めて春が近付いていることを感じ嬉しくなりました。この斜面、いつか子どもたちが遊べるスペースとして提供したいのですが、猿のような僕が登るのにも苦労するのですから子どもたちが登るには少々厳しいのかも知れません。そうそう、頂上にいる僕に気付いた何人かの子どもたちは、僕がどのように頂上まで登ったかということよりも、どのようにして降りてくるのかが気になって仕方がなかったようで、「えんちょうせんせい〜!どうやっておりてくるの〜?」と騒いでいるのです。そこで「ころがっておりるんだよ〜」と返事をして、子どもたちから見えない降りやすい場所から降りてきたところ、本当に斜面を転がり降りてきたと思った3歳児H組の子ども達が「えんちょうせんせいだいじょうぶだった?」と心配してくれました。これは着ぐるみに人間が入っている事なんて知らないことと同じなのでしょうから、そんな子どもたちの優しい無垢な気持ちを裏切らないようにしなければ…。
2013年02月14日(木) No.936 (園長日記)

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