Diary

どこに行っちゃったの?


今日は、1歳児U組の子どもたちと一緒に白石川の河川敷に白鳥を見に行ってきました。ところが今日は風が強かったからなのか寒かったからなのか、先日4歳児H組と一緒に行った時にはたくさんいた水鳥や白鳥がどこへ行ってしまい、一羽もいなかったのです。それでも子どもたちはバスに乗って出掛けたことが嬉しかったらしく、白鳥たちがいなくても特別不満を言うわけでも不思議がるでもなく嬉しそう。それどころか、「今日は、ぼくたちがバスに乗ってお出かけして白鳥を見にきたよ〜!でもね、白鳥もそのほかの鳥たちもみ〜んなどこかに行っちゃてだ〜れもいないよ〜。」こんな子どもたちの声が聞こえて来そうな雰囲気でした。そんな子どもたちの心の声を感じ取ってくれたのか、子どもたちの姿を見て餌がもらえると思ったのか、三羽の水鳥が泳いで来てくれました。そして、どこからともなく二羽の白鳥が目の前の川面に飛来してきたのです。こんな瞬間・光景は見ようと思ってもなかなか見ることは出来ないこともあり、子どもたち以上に三人の担任が大喜びし「うわ〜っ!すっご〜い」という歓声が北風の中に響いていました。こうなると、子どもたちもバスに乗れて楽しいというだけでなく、本来の目的である白鳥たちを見るということにスイッチが入れ替わり、持っていった古米を白鳥たちに投げ与えてくれたのです。ところが、さすがに4歳児とは違い「おててひろげてね」とか「こうしてて」と実際にやって見せてあげるのですがそんなことお構いなし。小さなもみじのような掌に古米を分けてあげようものなら殆どが指の間からこぼれ落ち、別な鳥たちの餌となります。しかも、もらったお米を手に白鳥たちの方へ向うのですが、今にも川に落ちるのではというおぼつかない足取りに僕はヒヤヒヤしてしまいました。そんな園長の心配や北風などどこ吹く風といった子どもたち。担任との集合写真を撮ってあげようと思ったものの、ご想像通りそんな願いが叶うはずはなくあえなく断念。まさに自由奔放な1歳児の発達過程というものを、まざまざと見せつけられた瞬間でした。そして、こんな子どもたちと毎日過ごしている先生たちに改めて感謝と敬意を表したいと思います。
2013年02月08日(金) No.933 (園長日記)

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