Diary

「ワイルドだろ!?」


朝夕随分冷え込むようになってきたので、今日はカメの冬眠準備とランチルームの暖炉に火を入れることにしました。クラスによっては近くの公園にお散歩に出掛ける予定が入っていたため、保育園で過ごしていた子ども達に声をかけて隣接する森・林・崖!?に杉っ葉を拾いに出掛け、拾ってきた杉っ葉と共に持参したドイツトーヒの実(長い松ぼっくり)を着火剤にして火を付けました。最初は煙ばかりでなかなか勢いよく燃えなかった薪が次第に燃え始めると「うわ〜っw(゚o゚)w すご〜いヾ( ~▽~)ツ」と歓声が上がりました。子ども達には「熱くなった暖炉に触ると火傷をしたり、暖炉の方に向けて紙飛行機などを飛ばすと火事になったりすることもあるから絶対にしないでね」と話しをしたのですが「うん!わかったv(*'-^*)-☆」とニコニコしながら返事をしてくれました。これから毎日のように火が入るようになるかと思いますので、くれぐれも火傷や火事には気を付けながら、日々の保育の中で、杉っ葉拾いや薪作りをしたいと思います。
 さて、お気付きの方も多いかと思いますが、保育園の崖の麓に、頂いた庭園用の大小様々な岩(鳥海石)が置いてあるのですが、今朝数人の子ども達とその上を歩いたところ、近年しっかりバランスが取れない子どもが増えたという姿とは反対に、不安定な岩の上でもしっかりとバランスを取り、登ったり降りたり出来ていて驚くと共に嬉しくなりました。日中、一緒に杉っ葉拾いに出掛けた子ども達はその後、その岩の上で遊んだり、3歳児T組のS君は果敢にも崖昇りにもチャレンジし、担任のS先生が驚く程高いところまで登っていました。そんな小熊のような無邪気な子ども達の姿を見ることができた僕は、自分の理想とする保育の一端を垣間見たように思い「これでいいのだ!」いや、「これがいいのだ!」と一人納得し、ニヤニヤしながらカメラのレンズを子ども達に向けていました。暖炉で暖を取るには灯を絶やさないため、それなりの努力が必要です。また、岩の上を歩くには自分の身体で感覚を身につけなければなりません。そんなことを通し、物が豊かで何不自由なく暮らせる先進国と言われる国の子ども達より、興進国とか発展途上国と言われるような国の子ども達の方が身体能力が高かったり、遊ぶための道具を工夫したり、自分たちで作ったりと生きていくための知識や技術を幼い頃から身につけいる事を改めて考えた午前中でした。今後も保育園ならではの様々な実体験を通しワイルドなチャイルドを育てられるように頑張ろうと思います。どうぞ、ご理解・ご協力のほど宜しくお願い致しますm(._.)m
2012年10月25日(木) No.838 (園長日記)

No. PASS