Diary

さるかに合戦


最近、園庭に植えてもらった木の中に、子ども達の興味を引く木があります。それは、この時期美味しそうなオレンジ色の実を付ける「柿の木」です。一見しただけでは甘いか渋いか全く判断の付かない「柿の実」。だからこそその美味しそうな実を見た子どもたちにとっては一刻でも早くもぎ取って味見をしたいのでしょう、柿の実を棒で叩き落とそうとしてみたり、少しでも実に近付こうと電線の木製リールを転がして来て、そこを足場にして木に登って取ろうとする猛者まで現れる始末。その姿はまるで「さるかに合戦」に登場するかにやさるを彷彿とさせるものです。そして、今朝も4歳児クラスの子ども達が柿の木の下で何やらやっているのです…。すると、ほどなくして何人かの子ども達が職員室にいた僕の所にやって来て、「園長先生、柿食べたい!」と言うではありませんか(-_-)。そこで、「そんなに食べてみたいのなら、M先生に取ってもらって食べてごらん」と話すとみんな大喜び。そして僕は早速M先生に剪定鋏を渡し実を取ってもらい、子ども達は剥いてもらった実を口の中へ。そのお味は僕の予想通り…(>_<)だったらしく、「味はどうだった?」と聞くと「最初は甘いけど後はダメ(T_T)」とか「園長先生嘘付いた(`ε´)」とブーブー言われることに…。でも今回これで渋柿と分かった子ども達は少なくとも柿の木の下に屯して実を落とそうとか食べてみようという子はいなくなることでしょう。今度は干し柿か渋抜きをして甘くなる不思議さ感じてもらえるような機会を作ってみたいと思います。
 ところで、先週、鳥取で行われた研修に行った際、研修スケジュールの合間を縫って砂丘に出掛けたC先生は、研究発表が「楽」になるようにという願掛けの意味でラクダに乗ったのだとか(ノ゚ο゚)ノ 。残念ながら少し遅れて時間差で着いた僕はその姿をこの目で見ることは出来ませんでしたが、いつの間にか願掛けをして背中に乗る人間(C先生)を乗せるラクダにとっては、「楽だ(ラクダ)」どころか、「酷だ」だったことでしょう(*゚o゚*)~゚。でも、それが鳥取砂丘にいるラクダの仕事(ノ_-。)。あの過酷な砂の上を難なく歩くことが出来るラクダに改めて驚くと共に、自分は人間でよかった!そう思いました。何故なら多くの人間を乗せて砂漠を歩くことがなくて良いのですから(゚ー゚;
2012年10月24日(水) No.836 (園長日記)

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