Diary

島国の地球人


震災後、既に何度か飛行機に乗り研修会や講演に出掛ける機会がありましたが、その際改めて感じる事があります。それは、当たり前の事ですが、日本が島国であり、多くの物流の拠点が港であることです。あの、東日本大震災では宮城県・福島県・岩手県を中心とした、多くの沿岸部が津波被害を受けましたが、今後、また大きな地震が起き、津波が発生した場合、同様の被害を受けるであろう沿岸部がたくさんあること。そして、そこでは確実に日常生活が営まれており、今後も変わらず生活が続くであろうということです。狭い日本に於いては、飛行場も多くが沿岸部にあるため巨大津波が襲ってくれば甚大な被害が起こることでしょう。あの忌まわしい地震・津波がなければ仙台空港を含め、離陸した飛行機の眼下に広がる綺麗な日本の田畑や島々を楽しむことができたのですが、最近では、沿岸部の地域を見る度に、ここを津波が襲ったら…。という事ばかりが気になってしまいます。島国であり、尚かつ地震大国の日本。沿岸部から生活を奪うことは出来ませんし、海と共に生活している方々は沿岸部を離れることなどないでしょう。沖縄出身の某人気歌手グループのコンサートで彼等が以前こんな事を言っていました。「沖縄の人は自分たちの事を『しまんちゅ(島人)』といいますが、島国に住む日本人は皆、『しまんちゅ』です。」と…。
 最近、隣国との間での領土問題ニュースを毎日見聞きしますが、結局は皆、地球という星に生まれ育っていることを理解し合える地球人でありたいものです。
2012年10月23日(火) No.835 (園長日記)

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