Diary

試練


今朝4歳児クラスH組Yちゃんがお母様と一緒に登園し、保育室に入り「おはようブック」にシールを貼っていた時のことです。お母様は出産を控えている為、出掛ける時にYちゃんに「帰りはおばあちゃんが迎えに来るからね。今日からママ病院に入院だからね。」と声を掛けてくれました。お母さんに抱っこをして聞いていたYちゃんは暫くの間ギュっとしがみついていました。そして顔を上げたYちゃんの目には沢山涙が溜まっていたのです。保育者が「お母さんも病院に行ってらっしゃいしよう。おばあちゃんと一緒に保育園の帰りに病院に行くねってママと約束してみたら」と声を掛けると、お母様は「待ってるから、来てね」と喜んで下さり、Yちゃんも納得しお母様を見送ることができました。Yちゃんの目に涙を溜めている姿から、お姉ちゃんになる事は嬉しい気持ちの半面、やはり寂しい気持ちもある事を感じました。しかし、涙を溜めてはいるものの泣かずにYちゃんなりに気持ちをぐっとこらえている様にも思えました。元気な赤ちゃんが産まれる様、お祈りすると共にYちゃんのお家に赤ちゃんが産まれた時、Yちゃんが今朝溜めた涙が喜びに変わる事を願っています。Yちゃんにとって今は試練の時なのだと思います。人は誰でも生きていく中で、色々な苦しみや試練に遭う事があります。又、避けては通れない事もあります。そんな時、周りの方々に助けて頂きながら、その状況をどう乗り越えていけるかで、その時は苦しいと思っていた事が、後々良い経験だったと思える日がきっと来るのだと思います。そう信じて私も自分に出来る事をやっていこうと思わされました。
2012年10月03日(水) No.818 (保育日記)

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