Diary

泣き笑い


昨日の夕方、園長日記を書いている頃、同じ職員室内で保育を終えた○先生が涙を流しながら○先生に自分の保育について相談をしている姿が見られました。保育をしていると誰でも(経験年数を問わず)自分の思い通りに事が進まなかったり、想定外のことが起きてしまったりすることは日常茶飯事です。しかし、真面目な○先生はその事が悔しかったのか、子どもたち、或いは先生達に申し訳ないと思ったのか自分の保育を振り返り、目を真っ赤にして涙を流しているのです。そんな姿を見て、この二人の先生達が職員室、しかも、何か言いそうな園長がいる中で話をしてくれていたことに喜び(好感)を持ちました。何故なら、自分の失敗や醜な部分は他人には極力見せたくないもの!。それなのに…。
 また、涙を流す後輩の話をしっかりと聞き、どうすべきか伝えてくれていたであろう○先生の成長をも感じることができたからです。○先生の涙の訳は一切聞きませんでしたが、こんな風に保育に躓いたり、日々の保育を振り返り涙するということは○先生の保育が確実に次につながるものだと信じて止みません。順風満帆という言葉がありますが、そのような人生(保育)は理想であったとしても、一旦歯車が狂ったときにはどうしようもなくなってしまう事でしょう。泣きたいとき、苦しいとき、どうしたらいいか分からなくなったとき、相談できる仲間、先輩後輩、上下関係が構築された組織になりたいものです。
 さて、涙と相反するもの、それは“笑い”と言うことになります。今朝のことです、その笑いが朝早くから保育園の玄関に響きました。いつものように元気に登園してきた5歳児M組のK君、玄関に入り下駄箱から自分靴を手にした途端、お母さんに向かって大きな声で「この靴くさ〜い!」と叫んだのです。そんな事を言われたお母さんは勿論、近くでK君の声を聞いたお母さん達は大笑い!靴の匂い(臭さ)の元はお母さんではなく、あくまでもK君の足が元凶(^^;)、それなのに…。僕はK君の靴がどれほど臭うのか気になりましたが、さすがに「どれどれ!」と言って匂いを嗅ぐ勇気もなく、その匂いの程は確認できませんでしたが、とても子どもらしい「この靴くさ〜い!」という自分の靴の臭さを表現した一言、大人になってからは絶対に発することの無いであろうこの言葉に朝からテンションがかなり上がりました(^^)/。さて、明日はどんな泣き笑いがあるのやら。
2012年09月11日(火) No.799 (園長日記)

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