Diary

恐るべし軽トラック!そしてドイツの玩具!


保育園のゴミを処分するため大河原町の社会福祉協議会から週二回軽トラックをお借りし、第二光の子保育園と一回ずつ交替で衛生センターにゴミを運び入れています。保育園に勤めるまで軽トラックに乗る事などなかったのですが、毎週一度運転するようになり“軽”とはいえ、さすがトラックと思わされることが多くありました。特に先月末の新園舎への引越しの際は正に大活躍で、保育用品はもとより冷蔵庫や洗濯機も難なく運ぶことができました。そして今日は衛生センターでのゴミ処分後、来週のプール開きに向けて旧園舎の園庭からプールを運んで来る事ができました。こんな便利で重宝する乗り物は本当ならば保育園の必需品なのかもしれません。
 さて、職員室に毎日小さなお客さんがやってきます。それは、3歳児H組のK君。K君は職員室にある「spiel gut:シュピ−ル グ−ト」と書かれたオレンジ色のシールが貼られたドイツ製の玩具が大のお気に入りで登降園の際、どうしてもその玩具で遊びたくて仕事へ向う(帰宅する)お母さんを困らせるほどなのです。この玩具は昨年度、閉園せざるを得なくなった滋賀県の保育園から「どうぞ大切に使ってください」というメッセージ付きで送られて来た大切な木製玩具なのです。そのどれもがとてもカラフルで、遊び方も車や木製の玉を坂から転がすといういたって単純なものばかり。しかし、この単純さが子ども達、特にK君のお眼鏡に叶ったらしく、時には登降園の時間だけでなく、「園長先生、おもちゃかして!」といいながら、ふらっと職員室にやってきます。本来、子どもの玩具は完璧に出来上がっている(ある目的以外に使えないというもの)より、未完成な部分が残っていて、そこに子どもが関わることによって遊びが展開されるようなものが良いとされています。子どもの遊びを見ていて(思い浮かべて)もお分かりになるかと思いますが、例えば、単なる“石”が遊びの内容によっては、車やお金や食べ物に変わります。落ち葉がお皿やケーキの飾りになったりもします。こんな風にイメージして遊ぶ事が出来るのも子どもの特性なのだと思います。そう考えると、ドイツや北欧の玩具は子どものことをしっかりと考えられていることを再確認させてくれます。そして、K君はその玩具の素晴らしさをしっかり分かっているということだと思います。K君来週も職員室に遊びに来てね。

※spiel gut : シュピ−ル グ−トはドイツの「子供の遊びと玩具審議会」が良い玩具として推奨するものだけに貼ることを許可し、玩具でよく遊びなさいという意味が込められています。
2012年06月22日(金) No.731 (園長日記)

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