Diary

不思議!


今日の午前中は仙南の2市7町の保育所・保育園の所長・園長の研修会がおこなわれ、「今求められる保育のあり方」というテーマの元、宮城教育大学准教授、佐藤哲也先生にお話しをして頂きました。講演の内容を端的に表現するとすれば、「就学前の教育は“根”の教育である」ということ。そして、決して「〜できる」「〜がわかる」という、目に見える成果ではないということ。また、1980年代以前と1980年代以降では遊びの質が変わったということでした。いみじくも昨日の園長日記に秘密基地のことを書きましたが、不思議な事に今日の講演の中でも秘密基地作りのことなど昔の遊びの大切さが語られるなど、講演の内容が僕の理想とする保育と一致するところが多く、先生が語られた話全てが心の中にストンと落ちた(受けいれることができた)気がします。そして、今日のような講演は所長・園長だけでなく、保育現場で日々子ども達と関わっている先生達にも聴かせてあげたかった(聴いて欲しかった)と思う講演でした。
 午後は宮城県保育協議会私立園長部会の会議に参加し、私立保育園(所)の課題と今後の取り組みを話し合いました。ご存知のか方も多いかと思いますが、政府は幼稚園と保育所を一体化した「総合こども園」の創設を断念し、現行の幼稚園と保育所の機能を併せ持った「認定こども園」を拡充する方針を正式に伝えるなど、保育の動向は不透明です。しかし、本来、幼稚園であろうと、保育所(園)であろうと、総合子ども園であろうと、認定子ども園であろうと、そのどれもが“子どもの根の教育する場”であることは変わりないはずです。国会では保育制度に限らず、時間と費用をかけて何も決まらないことが多い一方で福島第一原発事故のしっかりとした原因究明がなされぬまま、関西電力大飯原子力発電所の再稼動が決まるなど、日本の政治に不思議さを感じてなりません。大飯原子力発電所の再稼動後、何か事故が起こり、日本の東と西で放射能に悩まされることがない事を願わずにはいられません。
 さて、台風4号が明日の朝県内に最接近するため、暴風雨が予想されています。保育園は台風でも保育を致しますが、送迎の際は十分に気をつけてくださいますようにお願い致します。
2012年06月19日(火) No.728 (園長日記)

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