Diary

「あのね!」


まだ言葉で自分の気持ちを上手に伝えることの出来ない0歳児や1歳児の気持ちを知る術は、非言語のコミュニケーションということになるでしょう。非言語のコミュニケーションには、身振り、姿勢、表情、視線に加え、服装や髪型、声のトーンや声質などの種類がありますが、身振りなどの非言語コミュニケーションの多くは文化によって異なります。しかし、人間の基礎的な感情である怒り・失望・恐怖・喜び・感動・驚きなどに対する表情は変わらないようです。人間は多くの場合コミュニケーションする際、言葉を使い互いの感情や意思を伝えあっていますが、「目は口ほどにものをいう」という諺があるように、保育現場に於いても言葉よりも、顔の表情・視線・身振りなどが、より重要な役割をになっていることがあります。あまり好ましいことではないと思いますが、保育士が子どもと関わっている際に表情は一見笑っているようでも、目が笑っていない。という場面があります。しかし、非言語の関わりが求められる時期には、いつも笑顔で接したいものです。一方、言葉が随分確立した子ども達は、当然のことながら友だちや保育者、そして家族と言葉を使ってコミュニケーションをとります。特に楽しかったり、嬉しかったりしたことは、こちらから聞く事わけでもないのに自分から教えてくれます。
 さて、今日の夕方のことです。職員室で仕事をしていると、玄関で靴を履き変えお母さんと一緒に降園しようとしていた男児がお母さんに「あのね、今日は○○君のお誕生日だったんだよ」と嬉しそうに話し掛けているのです。そんな子どもの姿や声から誕生日がいかに特別な日であるかを再確認することが出来ました。
2012年06月13日(水) No.722 (園長日記)

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