Diary

calling


数日前、帰宅するための電車で一緒だったC先生とあれこれ話をしている時、何がきっかけだったか、C先生が「園長先生は今の仕事“天職”だと思います」と言うのです。もっとも『園長』という職という意味ではなく、『子どもと関わる』という意味のようなのですが、その“天職”という言葉の響きと意味が数日何故だか頭から離れず、いったい天職とは何なのだろうと考えていました。保育を仕事にしている人たちにとって「子どもが好き」ということは基本であるとは思いますが、僕は「子どもが好き」というだけでは出来る仕事ではないように思います。大切なことは、「子どもが先生を好き」と言ってくれるかどうか、ということのような気がしてなりません。そう考えたとき、自分は本当に子どもが好きで、子どもたちも自分のことを好きという感情を持っていてくれているのかどうか考えてしまいました。英語で“天職”は“calling”となります。しかし、単に呼ばれているのではなく、神さまが呼んでいるという意味合いがあるのです。そう思うととても責任重大であり、決して逃れられない仕事をしていることをC先生の一言のつぶやきをきっかけに痛感させられました。こうなると保育者はいくら仕事が辛くても“転職”は無理と言うことでしょう(>_<)。そして“天職”かどうかを判断するのはもちろん自分ではなく、あくまでも神さまと子ども達が判断することなのでしょう。
2012年06月08日(金) No.719 (園長日記)

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