保育日記

縁

　毎週火曜日、事務用品全般を取り扱っているC文堂のKさんが定期訪問にいらして下さいます。以前の園舎に居た頃から雨の日も強風の日も雪の日も暑い日もどんな天候の日でも自転車で園に足を運んで下さっていました。又、急なお願いや注文にも快く対応して下さり、送迎用名札の一つから配達して下さっていました。そしていつも帰り際には「マジックの一本でも良いから、これだけだから悪いとか思わないで電話ちょうだいね。直ぐに持って行くから！」と言いお帰りになっていました。新園舎が建ってから最初の訪問だったのですが、Kさんがこんな事をおっしゃっていました。「私、３年前から営業をさせてもらっていてそれまではずっと事務だったの。でもこうしてうちの会社の用品を使ってもらえる事が決まった時にT園長先生に「C文堂さんに決めました！！Kさんが今まで細めに足を運んで下さったから、少しでも恩返しがしたくて。と言うお言葉を頂けた事が嬉しくて、私電話を受けた時涙が流れたの。今まで仕事を続けてきて良かったなと思った瞬間だった。人と人との繋がりはやっぱり縁だよね。先生達に出会えてこうして仕事が出来るのも縁だと思うからこれからもよろしくお願いします。」と涙を目に浮かべながら話して下さいました。Kさんのこの言葉を受けて仕事はいつも楽しい事ばかりではないけれど、辛い事ばかりでもない。そして仕事を続けていれば嬉しい事も楽しい事も沢山ある。それはどんな仕事でも同じなのだと思わされました。大切なのは同じ場所に留まっているのではなく、仕事に嬉しい事や喜びを見つけて、日々前進出来るように取り組む事が大切なのだと思います。そしてKさんと話していて以前、新園舎に冷暖房器具を納品して下さった保護者のMさんの言葉を思い出しました。「今まで沢山の納品をしてきましたが今までで一番嬉しい納品でした。記念に納品書コピーして残しておいてるんです。」と。毎日の仕事の中で、喜びや楽しみを見つけ過ごしていきたいと思います。

2012年06月05日（火） No.714 (保育日記)

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