Diary

葛藤の末に・・・


震災の影響もあり二年振りの開催となった仙台青葉まつり、毎年雨が降ったり気温が低かったりすることが多かったのに、今年は天気も味方してくれて多くの方が初夏の祭りを楽しむことができたようです。定禅寺通りのけやきの鮮やかな新緑のトンネル、そしてそのトンネルの下で踊る祭連(まずら)を盛り上げる鐘や太鼓、笛の音を聞くと今年も仙台に夏がきたと思わされます。出店が並び多くの方が祭りを楽しんだ街並みは震災前と何ら変わらないように映るものの、震災の影響は一人一人の心の中に何らかの傷として残っていることでしょう。それでもこの祭りを通して震災から立ち直りつつある事を実感することが出来た方も多くいたことと思います。15年以上前から「一緒に踊ろう!」とすずめ踊りに誘い続けてくれている仲間の勇姿を見に行き、これまでビデオ撮影や旗持ちをしていたのですが、いよいよメンバーとして踊ろうかなと考えているところです。何故なら、異業種、異年齢のメンバーとの時間が僕には必要であり自分のためになるような気がしてならないからです。でも15年前のような体力もないのでほどほどにということになりそうですが(>_<)
 さて、今日は随分前からニュース等で騒がれていた金環日食でした。先週末に朝の外遊びは避けることをお知らせしていましたが、子ども達にとってお天気が良いのに外に出られない事が不思議でならず、また、金環日食を見るための観測用の日食グラスを持ってきた子ども達にとってはなお納得がいかない様子。考えて見ればこんな不思議な天体ショーを保育にいかさず、外遊びを控えることは僕にとっても合点がいかない部分でもありました。危ないという事を実体験を通して知らせるのも教育である一方、危険を知りながら危険を冒すことをするのは責任者として避けなければならないこと。この相反することが保育現場では多くあるものであり、この葛藤はずっと続くことなのでしょう。保育・教育って本当に奥深く難しいということを実感する日々です。
2012年05月21日(月) No.701 (園長日記)

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