Diary

喜び


新年度が始まり一ヶ月以上が経ち、今まで不安な表情が見られていた子ども達も元気に「おはよう」と登園し、少しずつ園に慣れてきている姿を見る事が出来ています。時に保護者の方を思い出し寂しくなる姿が見られる事がありますが、兄弟姉妹一緒の保育室で過ごしてみたり、一人ひとりの子ども達が安心出来る遊びや場所を一緒に見つけ過ごしています。
先日嬉しい出来事がありました。3歳児の新入園児Tちゃんが登園するなり「ねえ、Mちゃんいる?」と聞いてきたので「まだ来てないけど、もう少ししたら来ると思うよ」と返事をするとTちゃんは「じゃあ待ってる」と言い手をつなぎMちゃんが登園するのを待っていました。しばらくするとMちゃんはお母さんと一緒に登園したのですが、どこか不安そうな表情でした。そんなMちゃんを見てTちゃんが「Mちゃんおはよう」と声を掛けてくれ、繋いでいた手を離し、Mちゃんの近くに駆け寄りました。続けて私が「Tちゃん、Mちゃんが来るのをずっと待っていたんだよ!!」と言葉をかけるとMちゃんも「うん」と頷きとても嬉しそうでした。それを見ていたMちゃんのお母さんも「良かったね〜!!」ととてもうれしそうに微笑んでいました。4月から新しい環境になった子ども達にとって、好きな友達が出来、待っていてくれる友達がいる事、こんなにうれしい事はないでしょう。もちろん、新入園児だけに限らず、進級児の子ども達にとっても同じ事が言えると思います。日々の友達や先生との良き関わりがあってこそ、信頼関係が形成され毎日を喜んで過ごす事が出来るのだと思います。これからも子ども達が喜んで登園できる様に関わり、保育をしていこうと思います。
2012年05月10日(木) No.692 (保育日記)

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