Diary

器用!


間もなく新園舎の引渡しとなります。思えば「えい!えい!え〜い!」と気合を入れて安全祈願を行った起工式から随分時間が過ぎ、漸く二つの園舎でのイレギュラーな保育から開放されることとなります。ここに至る数ヶ月、現場監督のK氏をはじめ、園舎完成まで沢山の方々が関わって下さいました。その中には今では目にすることの出来ない建物の基礎の配筋やコンクリート等があります。本来であればそんな部分に関わって下さった一人一人にお礼を申し上げなければならないと思いますが、今となってはそれは現実的に無理。しかし、そんな見えない部分がしっかりしていてこそ建物が揺らぐことなく建つのであり、建物に限らず何事でも基礎や原理をきちんと捉えておくことの大切さを建築という違った観点から感じさせられました。そして、大工仕事や建具職人、左官業など様々な専門職の方々のプロの業、器用さをも間近で見ることが出来たこともいい勉強になりました。園舎引渡しまでの残り僅かな時間、貪欲に多くのことを学びたいと思います。
 さて、園舎の工事同様に器用さに驚かされるのはツバメの家作り(リフォーム)です。あんな小さな体で何度も泥を運び、道具を使わずくちばしだけで家を作るのですからその器用さには、ただただ驚愕といったところです。引越しまでにはツバメの巣立ちは見ることは出来ないと思いますが、これまで多くの卒園児を輩出した園舎に感謝しツバメたちより一足早く新園舎へと巣立ちたいと思います。
2012年05月08日(火) No.690 (園長日記)

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