Diary

5月


 現在の園舎で過ごすのも残り一ヶ月を切り、狭くても子ども達と一緒に過ごし遊んだ園舎を離れ、新しい場所に移るのは嬉しい半面寂しいものでもあります。しかし残りの日々も今までの感謝を色々な形で表し、大切に使っていきながら期待を持って過ごす事が出来るようにしていきたいと思います。
 今日1歳児クラスのJちゃんがホール手前の中ホールを嬉しそうに走り、職員ロッカーと職員ロッカーの間にある小さな空間から外を眺め、暫くすると、又中ホールに戻り、満足した表情で床に座りました。その時のとても嬉しそうで満足気な表情を見ていると、Jちゃんが自分の欲求に素直に行動しながら自分を見出していき、少しずつ自我が育っていくのだという事を改めて思わされた時でした。人は誰でも自分でやりたい、やってみたいと思ってやる事と、人からやらされてやるのでは、その時の楽しさや意味が全く違うものになると思います。大きな怪我には繋がらないような配慮は勿論必要ですが、時には少し危ないと思い、思わず声や手を出したくなる時があっても、手を出さずに見守る事も必要で大切な事です。そしてJちゃんに限らず、遊びが保育者から一方的に与えられるものではなく、子ども達一人ひとりが自らやりたいと思い入りこめるものになっているか、もう一度自分達の保育を振り返りたいと思います。
2012年05月08日(火) No.689 (保育日記)

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